大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

内覧会のお知らせ

すっかり春です。 花も出始めの緑も見るだけでうれしくなります。うれしさは伝染します。 ということで、ときどき紹介していた新築住宅が完成しました。 2棟の長い平屋が並んでいます。それを黒い塀と壁でつないでいます。 ちょっと面白く撮ってみようと木を…

壁の向こうに

このブログ前回のおさらい→生きたままへ 壁を壊すと、 蔵に囲まれた風景が見えてきました。 建物は室内から室外へ繋がる何かしらのきっかけが 必要です。光を取り入れる窓だったり、風を取り込む扉であったり。 美しい建物を創りたいと思うなら 自然の力を借…

工事終了がハジマリ

施主の方の家への愛着には いつも頭が下がります。 引渡後に多くの施主の方が 設計した家を気に入り、さらに魅力ある家に育てていただく ケースが大角設計室は幸いにして多いなぁと感じています。 竣工後、相談しながらゆっくり庭をつくりましょうと 進めて…

建築写真

住宅雑誌を開けば、おもわず見とれてしまうような 美しい写真が掲載されている事があります。 ハウスメーカーのように住宅展示場等をもたない 設計事務所にとって、一般の方々に知っていただく機会は 実物ではなく、メディア(雑誌やホームページ等)による 「…

春ののんき

春らしく少し暖かくなってきました。そんなわけで、ブログも春らしく、極めてのんきな話題です。 ケンチクおよびウンチク、シナチク(ラーメン)好きの方々にはちょっと箸休め。 花の活け方を指導するコシショー(ゆあさ先輩)と弟子。 いやぁ、春らしい風景…

壁以上の何か

白。 それは色であって、色でないもの。 光そのもの。昔人の作り出した壁のひとつに漆喰がある。 白い光を纏ったその壁は現在の壁とはおおいに違う。現代の住宅の壁はパネルとかボードと呼ばれる物で構成される。パネルはあくまでもパネルである。 そういっ…

生きたまま

このブログ前回のおさらい→はしらの種類へ 現場はさながら外科手術のような様相です。 新築と違い、再生工事の何が難しいのかといえば 既に民家がそこにあり、 その為にさまざまな工事のやり繰りが求められます。心臓外科手術に喩えるなら 心肺停止しておこ…

ファーストプラン

とある計画案の模型。 大角設計室では、小さな模型から大きな模型 コンセプト重視の模型等、さまざまなタイプの模型をつくります。 施主の方にお見せする第一回目の模型には 建築家の想いが詰まっています。施主の方へ模型を作る理由は「基本的」には 使い勝…

分棟という建て方

瓦屋根とガルバリューム鋼板の屋根が見えます。家を建てる場合、間取りをどうするかで 設計者はおおいに悩むわけですが 大角設計室では比較的分棟にするケースが多いように思います。分棟(ぶんとう)とは読んで字のごとく「棟」を「分ける」ことです。 「1棟…

掲載されました

大山の小屋が建築とアートを紹介する海外サイト design boom へ掲載されました。 →design boomサイトへ 結構なボリュームを掲載していますので なかなか見応えがあります。流石海外といった感じでツイートやフェイスブックで リアクションがあるのが文化の違…

いよいよ建て方

このブログ前回のおさらい→ありふれた美へ 上棟にむけて木材の刻みは続いています。 あらかたの加工はもう終わっており、もう少しで完成なので 仕上の肌理の具合や、今後の日程等を打合せにいきました。 今回は特別にチョウナ仕上げを採用しています。手斧(…

山嵐

山に分け入ってまいりました。 所長の知人の山に自生する植物を特別にわけていただく為です。プラントハンターなんて おっしゃれーナ言葉がありますが、 大真面目に掘っている時は、しんどくてしんどくて ただの山荒らしと化しています。 今日のメインは山シ…

自然の仕上げ

本年もこの季節となりました。 そう、 ・・・シ・バ・ヤ・き。 ついでに瓦もいぶす事で 見事な燻し瓦に・・・なったとかならないとか。 桃の節句も終わり だんだん春めいてきました。何気ない季節の変わり目に積極的に参加出来るよう 生活していきたいですね…

渡り

何気なく組まれている丸太ですが、 実はデザインされています。丸太は主に屋根の荷重を柱に伝える役目を担っています。 一般的に角材ではなく丸太を使用する主な目的は、構造的な意味合いが強いのです。 しかし、 ワザワザ構造的にも美観的にも役立つよう 一…