大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

再生(玉野市)

竣工写真

竣工写真。 シュンコウシャシン。 あまり聞きなれない言葉です。 竣工とは「工事の終わり・完了」を表す言葉です。 建築は完成した日から 施主のもとへお嫁に出てしまいますから 工事関係者の手を離れるその直前に いわゆる記録として、完成した空間を写真に…

せいかつ

家づくりは、完成した時から 新しい時計が動き出します。 小さな建物を直して、住み始めた 若い夫婦とひとりの子供さんの 飾らない日常を 記録に収めることができれば いいなと思って 人物を入れた写真が素敵だなと思っている 写真家の後藤さんに 力をお貸し…

玉野の家最終回

先日からパリのノートル=ダム大聖堂の火災の話題でもちきりですね。 大変残念なニュースで心を痛めています。 本来ならば遠くの国の遠くの文化の話なのですが、2年ほど前まだ僕が学生の時に訪れておりまして、追憶を少し。 パリのノートル=ダム大聖堂はゴ…

透明な作意

玉野の現場が佳境に差し掛かっています。 外装、内装に取り掛かり、たちまち現れる“できてきた”感にとてもワクワクします。 それもそのはずで、この時期には左官屋さんや内装屋さんなど、たくさんの業種が一斉に作業をしてくれています。 周囲の足場も取れて…

プロの手塩

年も明け、玉野の現場へと足を運びました。 あいにくの曇り空でしたが着々と工事が進んでいます。 葺きたてほやほやの瓦屋根が迎えてくれました。山を背負った家は迫力があります。 玉野は岩が観光資源になるほどに堅牢な土地です。 山は岩で覆われ、痩せた…

現れたコンセプト

玉野市の現場に行くと、新築部が立ち上がっていました。 屋根も取り払われ、軸組だけとなった状態です。 こんな素っ裸の状態になると建物はコンセプトを雄弁に語ります。 「上部の古い架構を新しいフレームが支える」 こんなに明快に現れてくるのは工事中だ…

基礎のした

縁の下の力持ち、とは よく言ったものですが、今日は〇〇の下という名のつく 建築の話。 建物の一番下にあるものは何か?と問われれば 「基礎(コンクリート)」という答えが返ってくると思います。 でも正確には、基礎の下にある 「土(地盤)」の硬さも大…

30坪くらいのちょうどよさ

玉野での改修工事が着々と進んでいます。 壁、床が取れ、骨組みだけになっています。 海に近く、文化的にも活発化している地域ということで行くたびに良い街だとな実感します。 そんな街だからこそ家もスクラップアンドビルドではなく、再生して住み継がれて…

二度おいしい

古い民家の実測に行ってきました。施主は、私と同世代の若い家族です。 日本全国いろいろな場所に行きますがこの民家のような手頃の大きさで、適度に古い物件は数多く見かけますが、実際に不動産屋情報にはのらないスケールのものですのでこうして手に入った…