大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

新築住宅(岡山市北区)

気取って「きどり」

あけましておめでとうございます。 大角設計室は今年も精一杯仕事をしていきます。 一つ一つの仕事を誠実にこなす傍らで そのほんの一部分でも伝わればなと、 今年もブログを更新していきます。 o-sumi.hatenablog.com↑前回のブログです 茶室のある現場では …

「いつもどおり」を疑う

o-sumi.hatenablog.com o-sumi.hatenablog.com 茶室の工事が着々と進んでいます。 今回は茶室の屋根について書こうかなと思います。 材料は茅、柿、瓦、など多岐にわたります。 ちなみに柿(かき)と柿(こけら)は違う漢字ということをご存知でしょうか。 …

茶の道はヘビ

前回予告した2棟目の 仮組みの様子をお送りします。 o-sumi.hatenablog.com 今回の茶室は前回のものより少し大きく、4帖半あります。 利休の師匠である紹鴎の4帖半を利休が踏襲して作った茶室をそのまた弟子がアレンジして作った“又隠”という茶室を基にして…

最小限に目一杯

2帖という最小限の空間「茶室」を作っています。 茶室は少し特殊な建築なので専門の京都の大工さんにお願いしています。 着々と加工は進み、コロナが収束したタイミングを見計らい、 仮組みしたものを見に行きました。 倉庫内で全部建ち上がってしまうほど非…

綺麗プラスα

綺麗だけじゃツマラナイ。 別にモテない男性が不貞腐れているわけでも 強がっているわけでもありません。 昔から建築に対して、そう思ってきました。 桜が散る季節に、まだまだ工事途中の現場はとても美しく、 心を奪われる光景でした。 未完成だとしても、…

メイク板ハッピー

板を選びに選んでいます。 この現場はいつもと勝手が違って ちょっぴり特殊な寸法の材木が必要になっています。 木は一枚一枚色も木目と呼ばれる年輪の模様も違います。 だから実際に寸法的・美感的な理由で使えるものは 限られていますし、故に、失敗できま…

あき竹城

竹を使って建築に取り込んだ意匠を考えています。 この建物は本当いたるところに竹が使われています。 竹はまっすぐ伸びるイメージだと思いますが 建築用材としては、竹の節々も含め、結構ウネウネデコボコ 扱いの難しい材料です。 ですがそれを隙間に日光を…

集落みたいな家

だいぶ前に紹介した家の工事が着々と進んでいます。 o-sumi.hatenablog.com 今は暑さも和らいでやっと秋の陽気というところですが、 紹介する写真の時期は初夏あたりです。 忙しくて更新できずにいたので、 追いつけ追い越せとブログ連投中です。 ああ、今年…

普通の石を据える

最近の大角設計では以外と(?)新築工事がたくさん行われています。 それでも民家を設計の"イシズエ"として、 いつか古民家になるような家を作っています。 そんで今回は”石”を”据え”る話です。(しょうもな) 現場では棟が上がった頃 柱の足元に置く石を選…

なんでもない美しさ

うちの事務所がお願いする大工さんはカンナがけ一つとっても光る仕事をしてくれます。 右から順に木屑が綺麗になっているのがわかるでしょうか。 よく歯を研いだカンナをかけると木の表面コンマ何ミリを均一に削り取り、 その表面が均一になるほど削り屑が紙…

かしこみかしこみ

少し前、地鎮祭を行いました。 頑張って引いた図面がいよいよ着工しそうです。 四方に竹を立て、紙垂(しで)の付いた麻縄で辺を結び、結界を作ります。 たったそれだけの操作で神域を作り出す神主さん。 昔からの様式には実用的な意味合いを伴うことがまま…