大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

新築工事(水島)

住むんです(最終回)

年度末ブログ整理してて、そういえば尻切れていた物件あったなと思い 懐かしく思い出しながら最終回を書いてみます。 岡山県倉敷市の南部に位置する 昔ながらの住宅地に、新築住宅を若夫婦の為につくりました。築30〜50年程の家が多い、すこし住むにはワクワ…

もうちょい。

だいぶん出来ました。 なかなか上手く周りの風景を取り込みながら 地域の景色となって溶け込んでいます。 玄関ひらひらー。 視線が居間から格子によって緩やかに区切られながらも 真っ直ぐ抜けていく空間が出来つつあります。もうちょいですね。 ゆあさ

THE 固まりつつ

はじまりは雨の日でした。地鎮祭も、棟上げ時も、餅まきのときも。でも大体が、肝心要に晴れ間からヒカリが差し込む 祝福されたプロジェクト。 棟上げ時はこんな感じだったのですが・・・いまでは すっかり・・・・ THE かたまりつつありますね。 もう少しで…

ターメリックとメリケン

土壁の魅力はその微かな土の粒子が生み出す陰影。 不思議な粒子の深みに吸い込まれます。 そうさながら・・・・・・・・・ 「イーハトーブ」のカレーのやうに。 ・・・・何がこの琥珀の中に入っているんだ。 ・・・・わからない。 ・・・・わからない。 でも…

奥ゆかしき

だいぶん出来ました。水島の現場もジワリと完成に近づいております。このあたりは新興住宅地から少し離れているため、比較的 昔から続く町並みのなかに建っています。そういった場所柄に建つわけですから 建物が建つ事で この辺りの雰囲気が一気に良くなるよ…

色の無い季節に

水島の現場もだいぶんカッチリした形になってきました。 と言っても完成はまだ先。 もっともっと全体的に今の印象を引継ぎながら しっとりと、ピシッと、さらに良くなるイメージを膨らませています。今年は比較的暖冬とはいえ、やはり現場では空調等はありま…

土に眠るもの

土壁をつける機会が多いのですが、 土には何やら、未だによくわからない魅力が潜んでいる気がします。 結論から言いますと土には「時間が眠っている」のではないか。 そんな気がなんとなくしています。 新築工事の現場なのに、経年した懐かしさや 温かみを感…

「モダン」と「モダンさ」の差

住宅の中であまり目立ちませんが、印象を決定付ける 重要な要素。それが「屋根」。一般的に素材や色、性能が注目されがちです。今回は瓦という素材が選択されており「いぶし」といわれる色を採用しています。 大体の場合この素材と色がわかれば工務店は屋根…

どこから、ここから

「やっぱり綺麗……。」 この現場では、竹が編み込まれ、 壁の中に手仕事の温もりが密かに輝きます。現場が光のシャワーにつつまれて。一時の陽炎。 見えなくなる丁寧な仕事は、 印象的な顔の男達がつくっている。 「どうだい。見栄えが良いように、道路側から…

水島にいこう

今日は事務所から3〜40分程度の現場へ。 近い現場の利点は岡山弁でしゃべれるってことでしょうか。 施主さんからかねてよりお聞きしていた 麦茶をいただきました。 本当にいい香り。 そして雑味の無いやや甘い味。 完全な僕好みです。ほんまこねーにうめぇー…

イチにつきました

基礎工事が終わり、もうすぐすると棟上げが待っています。 通常の家づくりであれば、工事契約を結ぶと あっという間に棟上げがやってくるのですが 大角設計室の場合は、ちょっと違います。普通は 1.契約 → 2.基礎工事 → 3.木材加工 →4.棟上げ → 5.仕上げ工事…

何かにつけ、墨に付け

新築工事の為に加工場に来ました。 家をつくる。といった時にイメージするのが 大工さんが木を削ってカンナをかけて、ノミをつかってザクザク。という感じでしょうが、日本の建築現場の90%くらいは、もうそんな風景残ってないんじゃないでしょうか。 大角設…

見えない空間

地鎮祭を執り行いました。 長く続く雨の中、当日は奇跡的に雨の切れ間となりました。 敷地四隅に竹を建てて それぞれをしめ縄で結び、縄のなかごろに紙垂(シデ)をつけます。 そして中央には祭壇を神籬(ヒモロギ)として拵えます。式は、神に一時的にこの結界…