大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

新築工事(伊豆)

星の王子様のたたずまい

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com 先日静岡県の修善寺の家は竣工写真撮影がありました。 全ての現場が撮れる訳ではないのですが 写真家の方の都合と竣工時期が美味く重なれば 年に数件ですが、撮影を施主の方にお願いしています。 全ての現場で感じ…

カイコウイチバン

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com 今日は何の日でしょうか? 開口一番何をいうのかと思った方も多い筈。 それとも、いやいや、あの日でしょ?と即答の方も多い筈。 そうです。 ペリー上陸記念日ですね。 ご存知ペリー艦隊の黒船が 日本に来て開港を…

竣工はつづく

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com久しぶりに修善寺の現場です。 もう少ししたら写真撮影予定なので 少し現場を振り返って、カメラマンにどのアングルで 狙っていただくかを少し整理しています。 建築は一軒一軒、まさに一品生産ですから その都度似…

キチンとね

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com伊豆の現場です。 引渡しは無事に終わっておりますが ちょこちょこ、引渡し後の造園やら何やらで 工務店とは、継続的に打合せが続いています。僕の担当の現場は、比較的に台所で大工さんが 家具工事も担当する比率…

あさきゆめみし

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.comいやー。春うららかですね。日本中どこもかしこも。 静岡に行って参りました。修善寺最終ラウンドまわっております。 今日は植栽を担当していただく造園家の方と打合せです。 この家は中庭になっていまして、 植栽…

加減。

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com 伊豆の現場に行ってきました。 最後の中庭の工事の監理に来ています。前回来た時には届いていなかった家具がすこしづつ家に揃いはじめ イメージ以上の良い空間になりつつあります。 来月中には造園も完了し、今の…

最後に愛は

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.comいやあー、ようやくようやく。 ここまで漕ぎ着きました。 無事に完了検査も終了し、少しの外構工事を残す所と なっております。 室内に少しづつものが入りはじめ 空間がそれらと共振し、美しい陰影や生活感を民家に…

似合うテーブル

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com今工事中のおーきなテーブル。 ざっと3メーターを超える大物です。大角設計室では空間に合わせて ある程度は家具も作ることがあります。テーブルは家具でありながらも、ある一定の寸法を超えると 空間に大きな影響…

ピンから

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com 今日は温泉でも入りたいナァ。 てな感じで修善寺です。 長い移動距離のBGMは宮史郎「雨の修善寺」。だいぶん施主の方にはお待ちいただきましたが、 最後の仕上げに入っております。 施主の方といつもお話しするの…

素っ気ないデザイン

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com だいぶん出来ました。 外観を今回はいつもと違う感じで塗装しています。 いつもの杉板を少し加工して、かなり上品にシックに仕上がりました。 満足です。 ではどこが、どう違うかというと・・・・よーく眺めないと…

まちに焦がれて

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com待ちこがれた風景に近づきます。 段々と歩みを進めると、すっかり町に馴染みはじめている 逞しさを感じます。長かった工事が、少しずつ実を結びつつあります。 設計者の考える家は、 風景の中である意味異質な存在…

そこにイタ

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com天井の板を貼っています。 僕的に「ハリウッド(貼りWOOD)」と呼ぶ作業です。特にこの天井の貼り方は大工さんにとって、技術と忍耐を要します。 天井を仰ぎ見ながらの作業は、本当に首が痛くなりますし 板を持ち上げ…

袖触れ合うも

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com 伊豆の現場も順調にすすんでおります。 この角度からは背後の山がよく見えまして、かなり良いなと思っています。よく山の角度に合わせて屋根を設計せよ、などと設計指南書にはかいてありますが、 個人的にはそんな…

ナイス緑

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com 春めいてきました。 今日も伊豆はいい気も一ちー。 伊豆敷地は現在は住宅街のなかにありますが もともとは、見晴らしの良い場所だったんだろうなと思わせる 屋根からの素晴らしい景色。この建物は建て方の時に組上…

形と成り

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com 丸太。日本の松です。 形(ナリ)と成り(ナリ)。そんな言葉が思い浮かびます。丸太の形状により削り具合が微妙に違うおもしろい材料です。 丸太と言っても設計者によって仕上げは千差万別です。1:皮を落としたほ…

カスリの向こうに見えるもの

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com棟上げを無事に終えると、現場養生の為にシートで矩体を覆います。 そうすると外部にうっすらとした建物のおおよそのボリュームが出来上がります。完成時には、この薄いベールに様々な仕上げや、開口部等が加わりま…

棟上の地方色

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com棟上げをしてまいりました。棟上げの日は朝から時間に追われた棟梁達はピリピリむーどな訳ですが 上棟式をおこなう時には大変晴れやかな顔をしておられます。この度は棟梁が祝詞、清めの儀を行なってくれました。 …

なにおもう

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.comパシャリ。 伊豆の現場です。 現場にて目でじっさいに見る、観る、診ることが大切な訳ですが じつはもう一つ第2の目が存在します。 パシャリ。 それは ファインダー越しの目です。 こうして、時と場所を違えて再び…

お目見えしちゃいな

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.comいやー、着工してからここまでたどりつくのが長かった。 遂に大工工事の一つの大きな区切りである 上棟式が今月末に行なわれます。 伊豆まで興味のある方は見に来て下さい! それくらい大工さん死力を尽くして取り…

柱の刻み

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com 年が明けてはじめて伊豆の現場へ。縁起物の富士山は今日も綺麗です。 特に沼津港へ流れる川に架かる橋から見える景色が好きです。 現場はながいこと、大工さん達が手刻みとよばれる 木材加工に奮闘しております。 …

基礎的な話

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com 基礎工事は建築のスタート地点です。平らな敷地にコンクリートを流し込む型枠を組んで ふにゃふにゃのコンクリートの心棒となる鉄筋を組上げます。 一般的には住宅基礎工事は二回くらいコンクリートを打設すれば終…

イーズら

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.comTHE MANZAI 華丸大吉みごと優勝しましたね。 伊豆の現場は、加工の、華。丸、太が綺麗に仕上がっていっております。 県外出張にいくまえに 廣榮堂本店にて「むかし吉備団子」を購入しました。 工務店へのお歳暮な訳…

木の家を建てれるのは誰か

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com 木の家を建てています。日本全国の戸建て住宅の構造別割合は約九割程が木造です。 つまり日本の住宅は木で出来ている住宅がほとんどですが、 この「木で出来ている」というニュアンスがクセものです。家の一部に木…

たらちゃん

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com現場にいくら。 最近は全国各地を文字通り飛び回っておりまして 空の上から、各地の現場のことが気になります。少し前に引渡した浜松の現場がいまどのようになっているのかを 考えながら、目指す今回の目的地は 富…

刻み

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com 伊豆の現場は基礎工事と平行して 大工さんが丸太を刻んでいます。 この作業の打合せは なぜだかとても楽しいです。 木は、手技を間違いない方向に結べば 必ず振り向いてくれます。 そんな確信があるからでしょうか…

地祭

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com 地祭(DIMATSURI)にしてやろうか。 世紀末にはきっとこう囁かれていたに違いない。 そんなこんなで台風にもめげず 地鎮祭執り行ってまいりました。雨降って、the Alfee。 世紀末の覇者(所長)は鎌をもって現れました…

ムーディ

前回までのおさらい o-sumi.hatenablog.com 県外出張の時はいつも朝早くに街をウロウロします。その時に目に留まった建物。 「ミカラム」。 いいですね、ミカラム。 右から左のデザインです。 。ンイザデの群抜も側横のミカラムてしそ 伊豆の現場の看板はこ…

はじめるラ

このシリーズ第一回目のブログおさらい o-sumi.hatenablog.com 新シリーズ「新築工事2014(伊豆)」はじめるラ。 今日からここが静岡での新しい住宅を 生み出す秘密基地となります。 楽しみで楽しみでしようがありません。 県外の現場は、何かと地元岡山での設…

だんだん出来る

島根県ではありがとうは、方言で「だんだん」といいます。 この家は段差のある敷地に設計する為 すでに敷地に存在する、だんだんを如何に処理するかがポイントでした。 敷地の段差を解消する為に、この敷地では石垣が積んであり なかなかユニークです。 温泉…