大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

雑記

大角設計室の家で暮らす日々

先日、Webメディアの編集者からお声がけいただき 取材の現場に立ち会ってきました。 今回の取材はいつもとは少し様子が異なっており 「写真」ではなく「動画」での取材となっています。 巷では「ルームツアー」なるYou Tube動画がはやっていて いろいろなプ…

打合せイロイロ

大角事務所在籍スタッフの中では比較的多めに僕は県外の仕事を担当しています。 月の半分もしくは少ないときでも1/3は県外にいるくらいなんじゃないかなと、 ここ10年そんな生活を送っています。 コテコテの岡山弁全開で県外に打ち合わせに臨みます。 県…

田舎の風景を守るのは

秋ですね。 そこかしこで稲刈りがはじまり、黄金にたゆたう稲穂の波間向こうに 名もなき民家たちが里山を背に静かにたたずんでいます。 田んぼに水が映える春から収穫を迎える秋までは、日本全国で 問答無用の美しさを感じることが出来ます。 地方の設計事務…

設計のオリジナルとは何か

先月(2023年6月30日)無事終了いたしました! 山口敏郎氏によるアートイベント、たくさんの方にご来場いただき ありがとうございました! 夏に向けて、併設されている中納言店の茶房「ひねもす」にて かき氷をキメてきました。 シルエットがもはやアートで…

建築の萌芽

現場で打ち合わせをしているときや ドラフターの前に座って図面や、スケッチを描いているとき。 はたまたお客さんや職人さんと話をしているときに 「あ。いまデザインが良くなりそう」と感じる瞬間があります。 そのデザインの萌芽は本当に些細なことが多く …

ミツバツツジの咲く頃に

今年も事務所のミツバツツジがきれいに咲きました。 年度のはじまりを知らせてくれる大切な役割を担ってくれています。 今一度、気持ちを引き締めて。 さの

カムカム平川先生

NHKの連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」は今週で千秋楽ですが 舞台は岡山から始まります。 私達岡山人にとっては見慣れた風景や、耳慣れした方言が放映され 楽しんで見ています。 あまり気にしていなかったのですが、なぜこの物語が 「岡山」を舞台に…

建物をなおす仕事

スライドレクチャーを先日倉敷で行ってきました。 「保存・再生」工事にまつわるテーマで、当日は全国各地から 設計・工事に携わる方が岡山県の倉敷に集まり、 保存再生工事の事例がたくさんある倉敷市美観地区を訪れていました。 倉敷市美観地区にある和菓…

うめしゅわ

事務所の梅の花が綺麗な季節になりました。 20年ほど前にお仕事をさせていただいた 住宅の小さなメンテナンス工事が終わりました。 子供が大きくなり、この家から巣立ち、しばらく経ちました。 ここ数年は親たちだけの二人暮らしでしたが 年齢を重ねていくう…

今日も明日も

3年前。 自分の携帯に、リマインドの写真があがる。 ああそうか。 3年前の今日は、この家の事を考えていたんだなと 昨日のことのように鮮やかに思い出される。 今日も今日とて別の家の図面をせっせと描き 打合せの書類を作成し 今後のスケジュールを各方面と…

家具の表情

家をつくられているほとんどの方が、工事中に悩まれるれることがあります。 それは「どんな家具が自分の家には似合うのか?」です。 この写真の家は色々な家具が目に見える範囲に色々置かれた 家具バリエーション豊かなプロジェクトでした。 設計者によって…

面構え

家を考えるうえで それぞれのプロジェクトで似合う「顔」とはなにかを いつも気にしています。 そこで重要になるのが玄関の面構え。 なかでも玄関のトビラがどのように周りのデザインと同時に つくられているかが大きな要素となります。 最初の写真は「よう…

ゴジラ気分

大角設計では模型をたくさん作ります。 計画段階ではやっぱりお客さんは模型を作ってあげるとぐっと解像度が増します。 でもこれ若手の事務所スタッフにとっても 大角さんとの意思疎通のツールとして結構便利なんです。 大角色を日々五感で感じながら図面を…

彼の蒼ノート

現場に行くときには だいたいノートを持っていきます。 個人的には小学一年生が使っていそうなファンシーな表紙のものが好きなのですが ノートのデザインで一番気にしているのは 1センチ方眼であることと、できればさらにその一センチ角の中に 5ミリの細い方…

This line is

設計監理した住宅がコンテストで受賞しました。 そんなこんなで表彰式と受賞のパーティが広島であり 琥珀色の液体などを痛飲しながら祝われてきました。 「選ばれる」ということで言えば 最近開催された東京マラソンでは大迫選手が日本記録を更新し 東京オリ…

肥後どこさ1

2019年ひそかに忙しく、なかなかブログがアップできませんでした。 新人も入りましたし、 平均年齢が、ぐっとぐっと若くなりました。言葉の壁に苦しみながらも、新人よく頑張っています。 皆様の現場にも頻繁に行かせてますので 楽しく、超厳しく、成長させ…

すいっちょん

竣工間近の現場にて、最終チェックしながら いつも、本当にこの場所に、このデザインが相応しかったかどうかを もう一度思いを巡らします。思い悩みながらも、100点になりそうでならない箇所が「スイッチ」。 スイッチもなかなか、場所に悩みます。 特に…

珈琲と建築

先週いっぱいで大盛況のうちにおわりました 「建築家のしごと展4」(@岡山天神山文化プラザ)に 事務所の卒業生が参加していたので、見学に行ってきました。 もともと建築家の活動が岡山県ではあまり活発ではありません。 (特に私を含めた若手建築関係者の…

おかやま山陽高校

以前設計した、おかやま山陽高校の記念館。 今年の夏に実は密かに審査を受けていました。もの凄いタイムラグの投稿となっていますが、 とりあえず一次は通ったと事務局から連絡があったので そろそろ公表しても良いかと。いつか掲載されるでしょう。 有り難…

壁をながめるススメ

以前、ある会社のエントランスにいきました。機能的な工場を兼ね備えた社屋のため 非常に清潔な印象を受けます。 そこに、一枚の絵を掛ける提案をしました。 幸い、気に入っていただき 掛ける場所は任せる、とのことでしたので 現地にて、ここかな、そこかな…

「ながい」ということ

「長いって、いいですね。」さいきん施主さんから、そういう声をかけていただきました。 大角設計室でわたしの担当する現場は、比較的長い間取りに なるところが続いています。 先ほどの施主さんは、「長い」間取りがうみだす 反復のリズムに気がついたよう…

きちんと

いままでいろいろな条件にあわせて その都度パターンをつくり 最後にもう一丁、施主スペシャルにするために 調整を繰り返す。それが「キッチン」。だからキッチンは本当に難しいですね。だけど、だからキッチンは本当に楽しいですね。 ゆあさ

みんなで宮城に行ってみる。3

さあ、いよいよ宮城出張のメインイベントである とある茅葺き民家の再生プロジェクトです。けっこう大きい民家です。この日はめちゃくちゃ暑くて 二階小屋裏は、サウナの向こう側くらいスゴくて 死にかけてました。見かねて、施主さんが でっかいサイズのか…

俯瞰して、おもう

仙台は青葉祭りが開催されています。仙台藩のお祭りを起源にもつ由緒あるもので 仙台を上げての一大イベントです。 写真はその為のポスターですが、 何を隠そう、このポスターを創ったデザイナーは 大角設計室が設計監理した飲食店「玄孫」の 照明や襖、ポス…

むれをなす

瀬戸大橋を渡りまして、徳島県での打合せ。 いつ渡っても美しい島並みですね。瀬戸内は多島美で知られるほど 大小さまざまな島がおだやかな波間にぽこぽこ浮かんでいます。それらが適度につかずはなれずの関係性を持ちながら 存在する圧迫感のない風景は 私…

里山

地方創生が全国で叫ばれ久しいですが、 どこか一歩引いたスタンスで見てしまいます。 なぜ、そう感じるのかなと改めて、考えてみますと 田舎は都会が思う程、 そんなにみすぼらしい場所ではありませんし また、そんなにすばらしい場所でもありません。 田舎…

いってきました。

いってきました。そんな書き出しで始まるブログが増えてきたので 行ってきましたシリーズと勝手に名付けております。さて、今回は福島県です。 あいにくの天気で時折雲間から磐梯山が覗く日で 岡山人の僕からしたら、この時期とは思えない 尋常じゃない寒さ…

思えば 遠くへ 来たもんダ

山形に行ってきました。 宮城県で打合せがあったので、岡山へ帰る前にちょっと足を伸ばしてきました。 場所は山形県鶴岡市です。 ここ鶴岡に建っていた蔵を 仙台に移築再生を行った店舗「玄孫」の生まれ故郷を訪問しました。とある建築賞にノミネートされた…

名前かいてね。

メンテナンスに行って参りました。 木製の建具の動き調整です。 サッシと比べ手入れが必要ですが、木の建具には 良さもあります。 気象条件にあわせ、木が呼吸をするように変化する為に その都度調整がいる訳ですが やはりそのぶん、移りゆく自然の風や雨光…

インターン。

建築事務所には毎年、インターン希望の学生が 来てくれる時期があります。今まさにその時期なんですが、なかなか楽しそうにやってくれており嬉しい限りです。 どの子にも、それぞれに個性的な素質があり 毎年、教える側のこちらが教えていただくことがおおい…