大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

2022再生住宅(岡山市)

古い時間と新しい時間

私は自分が監理している物件が 工事中だけでなく、工事後どのように変化していくのかを想像するのが好きです。 古い建物の改修の場合は、先ほどの「工事中」「工事後」だけでなく 「工事「前」のことも想像しながら設計が進みます。 「大角設計室の特徴は何…

既存建物との関係性

古い建物の間に門をデザインしています。 門が建つだけで、ハッキリと 敷地のパブリックな部分とプライベートな部分が明確になりました。 そうすると不思議と、視線を区切られて視野が狭くなるにも関わらず、 中庭は心理的バリアがなくなり、広く感じます。 …

門をつくるモン

門を作っています。 門って最近の住宅ではあまり見なくなりました。 門とまではいかないけど、塀の延長に小さな勝手口みたいなものがあるのが せいぜいでしょうか。 でももし、機会があれば門をデザインしてみてください。 門は「さあ、ここからは家の中に入…

浮かぶ、建物。

建物のすぐ横を用水路が流れています。 景観上は長閑でとてもいいのですが、建築工事となると 工事をするための足場をするうえで結構大変です。 このプロジェクトで難工事となったのは この用水路沿いの壁の一番下をやり替えることについてです。 壁の一番下…

シコウノリョウイキ

模型を作っています。 設計の途中で、自分の頭の中にある空間イメージが ややあやふやな時や、アイディアがなんだか自信が出ないとき 立体物をつくることで 思考のイメージを一度具体的に定着させます。 そうすることで、複雑になりがちなイメージを 一度リ…

理屈じゃないのかもしれない

古い家をなおす仕事が始まっています。 新築工事と大きく違うことは 工事前なのに既に、多くの要素が存在していることです。 要素とは、既存構造体、家族の生活、思い出の品、 庭との関係、近所との関係などなどです。 多くの人は、出来ることなら自分の今ま…

再再生

以前再生した古民家の施主から、お声がかかり 再び同じ古民家を再再生する運びとなりました。というわけで、実測にいってまいりました。 竣工当時から、住まい手が丁寧に住み重ねられた 生き生きとした空間が残っていました。事務所スタッフ新人を連れた初実…