とある建築賞の現地審査のため仙台、「玄孫」にいってきました。
建築の審査は建築設計の専門科たちによって行われます。
大学の先生や、設計事務所を生業にされている方がほとんどです。
建築は基本的に、施主の為の一品生産品ですから
この作品と他の作品は違いが合って然るべきで
優劣をつけるのが難しい世界です。
大角設計室が設計監理したこの店舗「玄孫」も
人によっては賞賛してくれるでしょうし、また
全然ダメだと思われる方もいらっしゃる筈です。
でも、建築の審査は存在します。
何故でしょうか?
全ての賞レースが当てはまる訳ではありませんが、
全ての建物には
共通するであろう「本質的な何か」があります。
その本質を競い合う賞こそ本来的な意味での建築賞だと思っています。
建築は上手に建てれば、日常の工業製品より
ずっと長い寿命をもたすことが出来ますし、それに注がれる資本は膨大なものです。
また、施主のために創る訳ですが、
街の中に建つ建築は、施主以外の全ての人が見て、感じて、影響を受けたり利用できる訳です。
ゆえに建築は「社会的芸術」と呼ばれます。
決して、施主や、設計者、工務店の独りよがりの表現手段ではなく
社会に貢献し、建築の魅力を還元できる「本質的な何か」がある筈なのです。
ミズのおひたしと、だだちゃ豆の枝豆で
必勝祈願の乾杯をして帰途につきました。
ゆあさ