大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

家を創るを考える2

前日ブログ「家を創るを考える1」から続いています。

2023年1月に開催された住宅完成見学会での来場者とのやりとりで

印象的だったいくつかの会話をピックアップし、掘り下げてみます。

 

今日はその2を書いていきます。

 

 

話題2:

「自分の好みを実現してもらう為に、

どんな建築会社を選べばいいですか?」

 

 

一般のひとが家をつくりたいと考えた時、

自分のチカラでは家を工事することは出来ません。

「誰か」につくってもらう必要があります。

 

家をつくる場合は以下に大きくパターンをかいてみました。

 

1.ハウスメーカーにたのむ

2.ゼネコンにたのむ

3.工務店にたのむ

4.大工にたのむ

5.設計事務所にたのむ

 

だいたいがこの5パターンです。

 

 

それぞれにメリットデメリットがありますが、

そこは今回割愛しまして、いずれに頼むにしても

それら全てを分析、検討、決定することは、私達設計事務所のような

業界内のプロでも不可能です。

 

ではどうするか。

 

オススメしているのは、

「思い切って要素を絞って」考える方法です。

出来れば「2つがおすすめです」。

 

 

その二つとは

1.事前に調べて、自分の好きな家(デザイン・やり方等)をつくる会社かどうか。

2.実際に見て、話して、自分にとってなんとなく合いそうだと思うかどうか。

 

たったこれだけです。

 

 

この2点に要素を絞る時大切なのは「なんとなくで大丈夫」ということです。

「事前に、気になるもの(家・メーカー・設計)を調べておく」。

そして

「実際に、今の自分に合うか合わないか感覚を確かめる」。

たったこれだけです。

 

この「事前と実際」というのは言い換えると

「理想と現実」というイメージトレーニングなのですが、

実際に、話を聞きに行ったり、建物を見たりすると、必ずと言っていいほど

「理想と現実にはギャップ」があります。

 

自分には家づくりに想いがあっても、自分一人では家は作れませんので、

どうしても「誰か」に想いを託す必要があります。

なので、「現実と理想を事前にすり合わせておく」ことはとても大切です。

 

誤解してほしくないのは

「理想と現実にはギャップ」があるといいましたが、

ギャップには「悪いギャップ」も「良いギャップ」もあります。

 

実際に感じられたのがもし「良いギャップ」ならば

それは自分だけでは絶対に生まれなかったわけで

誰かと一緒に家をつくることで初めて生まれたものといえます。

そういったことも、家づくりの楽しみの一部ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

でもたったそれだけの要素に絞って本当に大丈夫でしょうか?

 

”一生に一度しか建てない家を選ぶ条件”を考えたら

「価格」「間取り」「景観」「日当たり」「構造」「デザイン」などなど

いろいろな条件を考えたいと思います。

本来なら4つでも5つでも検討要素があった方がいいに決まってます。

 

でも時間が無限にあるわけではないですし、

経験のない一般の人が、正しく知識を無限に手に入れることは保証されていません。

「人間には認知の限界がある」ので、たくさん要素があればあるほど

「結.局はよくわからない」といった感じになってしまいがちです。

 

 

 

私が前回と今回の二回のブログ連載でお伝えしたかったことは

「家そのものを考える大切さ」(どんな家が好きか)と

「家を一緒に創ってくれる人の大切さ」(どんな人につくってもらいたいか)

という事です。

 

 

みなさんが、住宅展示場では「家そのもの」だけを

見る機会が多いのですが、

設計事務所の見学会は「一緒に創る人」も見ることが出来ます。

 

 

それはとても大切なことです。

 

 

レストランに例えるなら、

自分がフレンチを食べたいのに、すし屋の大将に注文して

自分の満足するものが出てくるでしょうか。

 

それと同じで、「家とそれをつくる人」にも注目しないと

自分のやって欲しいことがあったとしても、得意・不得意が必ずあります。

 

そこは事前にすり合わせる必要があるのだと思います。

 

 

大角設計室に設計をご依頼いただく方も、さきほどの

 

1.ハウスメーカーにたのむ

2.ゼネコンにたのむ

3.工務店にたのむ

4.大工にたのむ

5.設計事務所にたのむ

 

というプロセスを経て、

「今まで、色々検討してきたんですけど、なんか違うんだよな~」

といって、最終的に辿り着かれる方が多いです。

 

 

「なんか違う」

「なんか物足りない」。。。

 

 

意外に明確でなくても、

最後は意外に「家そのもの」の魅力だけでなく

「この人たちなら一緒に創っていけそうだ」という部分が

背中を押すことも多いように思います。

 

 

 

大角設計室が今後もそのようなパートナーになれたらなと

思っています。

見学会に大勢おこしいただきありがとうございました。

 

 

 

ゆあさ

 

 

 

 

 

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