大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

やねじまい

暑うございます。   →記憶を呼び覚ますためクリック 前回の新築工事おさらい


そんな日々にも負けず(耐えて?)大工さん頑張っています。


暑い中一番しんどい仕事を今回はご紹介します。それは・・・


「屋根仕舞」。


太陽を一番感じる高所で、屋根を仕上げていく作業です。



棟上直後の屋根を下から見上げた写真。

棟上後は、柱や梁が汚れないように、先ず最初に屋根の工事から取りかかります。





     屋根の部分に板を貼った状態

大雑把に行程を紹介すると
1.垂木(たるき)とよばれる5センチ角くらいの細い木材を間隔を空けながらとめていく。
2.垂木の上に板を貼っていく。
3.その上に防水のためのシートを敷き詰めたら、瓦や金属板等仕上げ材を葺いて完成です。
上の写真と比べていただくと工事の様子がわかるでしょうか?

手前の棟は瓦を葺き終わって屋根仕舞完了ですが、奥の棟はまだコレからと言った所です。





この棟は、屋根の勾配がきつく、作業中屋根から滑らないように、屋根の為の足場を組んでいます。
写真を見ただけでは、少しわかり辛いかもしれませんが、垂木のかけ方に少し工夫がしてあります。




 屋根のてっぺんの写真
ウォーターガード」と文字が書いてあるのが見えると思います。
その文字に平行に5センチ位の角材(垂木)が取付けられています。
その角材に直行するように、上にも垂木が間隔を空けながら取付けられます。






 さらにフォーカス!
この写真で注目していただきたいのは、
先程説明した、上に載っている方の垂木が、「弓なりに少し曲がりながら」取付けられているところです。
こうする事で、屋根を仕上げた時に、
おおらかで、やわらかく、ふっくらとしたように見えます。
こういった起伏のある屋根を「むくり」といいます。




当然、屋根に起伏があるので仕上げを行う職人さんにも技術が必要とされます。
次回はその屋根の仕上げを行う職人さん


「板金屋」さんについて
レポートしてみようかと思います。



ゆあさ


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