大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

ちいさなアトリエ。おおきな仲間。

 

広島に最近通っているのですが、だいたい車で2時間半くらいですかね。

言って帰って移動時間だけで5時間。

 

到着する頃には地元岡山とは違った文化圏・民家が感じられる風景になっています。

 

とても小さなプロジェクトですが、とても楽しみです。

 

 

 

県外で工事をするときに、最初にネックになるのが

「工事する業者」を探し出すことですね。

 

田舎での仕事確率が大角設計室は高いので、

必然的に会社の数も少なくなります。

なおさら、大角設計室の図面を理解して工事してくれる「仲間」を探す。

これがなかなか大変です。

 

ですが、見つかったとしても、金額を合わせたり、

工事のコミュニケーションを確認したり

最後は私達の仕事(図面の価値)を認めてもらうところに辿り着くのは

さらにハードルがあがります。

 

 

ナゼ、ハードルがそんなに高いのかというと“ある”理由があります。

じつは、あまり知られていませんが、

一般的に建設業が使用する「古い家をなおす」という言葉には

2つの意味があります。

 

1つ目は、古い家を【表面上きれいにする】という工事。

○○そっくりさん、セルフリノベとかは流行ってますが、

肌感では、ほぼ7.8割はこの工事内容に該当するんじゃないでしょうか。

構造や基礎工事など「内部工事はほぼそのまま」として

「外装部分のみ」を工事するやり方です。

 

 

2つ目は、古い家を【根本からなおす】という工事。

日本全国で、ここまでの本格的な工事をやっている工務店設計事務所

ほとんどないと言っても差し支えないくらい、

そういった技術や提案を行う業者はレア中のレアです。

構造や基礎工事など、

「建物のもっとも工事し難いが、建築寿命の根本」にかかわる箇所から

最終的な仕上げまでを含めた総合的工事になります。

 

大角設計室が探しているのは

この2つ目の技術・経験をもった工務店です。

 

 

話をまとめますと

建築業界が使う「古い家をなおす」という言葉には2つ、

どちらかの意味があること。

 

1つ目は、古い家を【表面上きれいにする】という工事。

2つ目は、古い家を【根本からなおす】という工事。

 

お客さんも・請負建設業もほとんどイメージするのが

【1つ目の古い家を【表面上きれいにする】という工事。】のため

見積図面を見たり・見積金額をみると

「何でこんなに工期が掛かるんだ?」とか

「なんでこんな金額になるんだ?」とビックリされることがほとんどですが、

大角設計室の図面には標準仕様で

【2つ目の、古い家を【根本からなおす】という工事。】になっているのが

その理由です。

 

「そこまで直さなくていい」

と大勢の方が思われているかもしれませんが

「そこまで直さなくていい根拠」は実はないんですね。

 

出来うるならば、ベストな状態で住まい手に工事を提案したい。

そういった思いで、今日も全国を駆け回っています。

 

 

ゆあさ