今週から再生工事についてアップしていきます!記念すべき第一回目。
1:そもそも、再生工事って?
大角設計室ではよく使うコトバ「再生工事」。
なんとなくイメージとして、"建物をなおすこと"だと言うニュアンスは
伝わると思いますが、一般的にはあまりつかわれる言葉ではありません。
よく使われるのは「リフォーム」「リノベーション」「増改築」「改修」等です。
上記の言葉すべて、今あるものを「なおす」意味ですが、それらの多くは
1.表面的に見える部分を重点的に奇麗にする、または
2.古いものを新しいものに交換する
というニュアンスで使われているようです。
具体的には
壁を塗替えたり、床の貼替え、水廻りの厨房器具・浴室の交換等が行われます。
それに対し「再生工事」という言葉をわざわざつかうのは、
工事の目指す意味合いが違うからです。
2:「お化粧なおし」では無く
大角設計室のつかう「再生工事」という言葉は
建物の寿命に一番関係のある構造的な事に重点をおいています。
そしてそのプロセス・方法に一つの大きな特徴があります。
構造的な傷みは、外から見ただけでは分からない場合も多々あります。
パッと見は奇麗でも、屋根を剥いでみたら、見えない所が腐っていたり、
床を剥いでみたらシロアリ被害を被っているケースがありました。
現在「古民家再生」「リフォーム」等の言葉が
エコ思想の時代とあいまって声高に叫ばれ、一般の人も耳にする機会が増えました。
そこかしこで耳にする なおす という言葉には
「どこまでを」「どのように」工事するのかは業者の再生仕事への姿勢により様々です。
各自の事情に合わせた「再生」方法が提示され、選択されているでしょうか?
そんな事に注目しながら広告・雑誌をながめると面白い気がします。
たかが、 「再生」 という二文字の言葉ですが、
大きな思いをもって使っています。
言葉だけではわかり辛いと思いますので、
次回から小さな離れの再生実例を挙げながら
新カテゴリ「再生について」にて連載します。
ゆあさ
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