大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

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大工さんがノミやカンナ、ノコギリ等で木材を加工している際
木に加工の為の補助線を書き込みます。
「スミツボ」と呼ばれる、墨をためた容器から糸を引き出し
墨を木の表面につけていきます。


しかし、工事が完成した後、
墨跡が目立つ場所に残っていてはいけないケースもあります。
床柱や茶室等は特に気をつかいます。



そこで、そのような時は
弁柄の粉を水で溶いたものを墨の代用品にして
赤い補助線を書き込んでいきます。

なぜなら、弁柄は乾くと粉に戻るので、こするとポロポロと取れて
印を付けた箇所はすっかりもと通りです。
たいした知恵です。



ゆあさ