屈強な漢達が現場で準備をしていますので →記憶を呼び覚ますためクリック 前回の新築工事おさらい
今回は再び加工場に戻り、
御施主さんがあまり見えない工事の様子をレポートします。
今回のテーマは丸太です。
大角設計室では丸太をつかった住宅がほとんどですが、
現在ではあまり使われなくなりました。
理由は色々ありますが、一つの理由として
機械を使って大量に住宅をつくるのに適さなかった事があげられると思います。
一本一本曲がり具合の異なる木材は機械での加工には適さないため
写真の様に加工場に並べられて、大工さんが曲がりを見ながら
どの高さで丸太を組んでいくかを決めるため墨をつけていきます。
墨の付いた丸太をよく見ると、
チョンチョンとした線、まっすぐの線、短く引かれた線など色々な線がある事に気づきます。
実は、それぞれ線に名前や意味があり、
ここは穴を彫り込む、ここで切り落とすなどが、
分かるように印がつけられています。
よ〜く曲がっています。図面のイメージに近い丸太でした。
打ち合わせをして、丸太の高さや、端部の組み方等の確認を行います。
木がイッポンイッポン違うのは当たり前として、むしろそれらの違いを
楽しんで、より美しく、より強く使用する事を目的として
日本の大工さん達により培って来た技術が、この住宅でも存分に活かされています。
今日も大工さんは頭をしぼって、コッチンかっちん、機械任せではない
家をつくる作業に没頭しています。
ああ、でも、運ぶのは機械みたいです。
便利な世の中になりました。
ゆあさ
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