大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

丸太

今日はこっちの現場を。
予告どおり丸太について


設計図面で丸太を描きますが、

前回も述べた通り、木は生えていたものです。
図面通りの形になっている木なんてありませんし、
一から育てる訳にもいきません。


ここでも大工さんが丸太の性格をみながら、
図面に近い形を目指して加工してくれます。
「描くのは簡単じゃけどなぁ」とよくつぶやかれます。えへへ。


図面には丸太をこんな風に組む、と描いていますが、
先述のとおり、丸太は図面と同じ形や曲がりをしていません。
丸太の絡みが多い今回。さて、丸太が組めるのか。


実際に組んで検討しながら加工します。
都会の建築家っぽく言うと「モックアップ」ですね。


設計者:もう少しこう下げられますか?
大工さん:ここまで下げるとココがこうなるけど、どうしようか?

などと話し合いながら決めていきます。
みんなで一つの物を作っていくので、コミュニケーションは最重要です。


(数日後)天井の絡みなど検討して、だいたい決まりました。

角材で丸太が隠れちゃったので、別アングル


ちなみに軸組模型でも、丸太作りはセンスが問われます。
初めて作る学生にとってはかなりの難所です。


次回はいよいよ棟上げまで進みますよー。


おの