かなりご無沙汰でしたが、以前ご紹介した再生物件の工事様子をレポートします。→記憶を呼び覚ますためクリック これまでの再生工事おさらい
現場は関東の方なので、高速をかっ飛ばして行ってきました。
解体もすんで、土壁を落とし、新たにコンクリート基礎と
補強材をいれていきます。
柱の足下は、新たにコンクリート基礎をし、独立してたっている柱を
新たな材でつないでいきます。
柱の足下が腐っていたり、虫食い被害等がないかを確認し、
痛みの激しいところは、やりかえます。
新たな柱を建物の外周部に配置し、地震等の横揺れに踏ん張れるようにしています。
建物全景です。既存の茅葺きの建物を囲い込むように、新しい柱の列柱が建てられます。
この新しい列柱は、構造であると共に意匠的な意味合い、室内のプライバシーを調節する事など
さまざまな効果をもたらします。
少し建築的な表現の話で言えば「古いものを新しいもので包み込んでいます」。
写真では少しわかり辛いのですが、現場で見るとそのコンセプトがよくわかります。
写真左が既存建物。同右が新しい列柱です。
古いものと新しいものに挟まれたこの空間は、
再生工事ならではの面白味のある空間になります。
長い間、時に耐えてきた空間に、新しい素材が入る事によって
古いものの魅力はより新鮮さをもって現代に甦ります。
現代ではなかなか手に入りにくくなった
「時間」や「心」のしみ込んだ贅沢な家として甦る事が
再生工事の面白さ・素晴らしさなんだと感じます。
ゆあさ
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