大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

表面的奥行きを超えて


視線は何かにぶつかる時
壁や、柱や、家具や人等に光が反射して、
瞳の中の網膜に像を結びます。

見えるという事は
存在を知ることであり、安心感が生まれます。


そういった中で、ガラスは不思議な存在です。
存在するけれども、視線は透けて行き
存在は希薄になります。
この効果を利用して、設計者は窓を発明し
内と外の関係を豊かにしようと考えていました。

実際に大きなガラスをつかって
透明な箱の家が、数多く生み出されています。



大角設計室はそういった表面上の奥行きだけでなく
実際に視線の奥に幾重にも空間を認識できる仕掛けを作ることによって
人がその中に入り込んだとき、
五感が知らぬ間に解放されるような
そんな空間に挑んでいます。




ゆあさ