大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

建物を見学する

先月、県外から建物を見せて欲しいと
わざわざ事務所を訪ねてきていただきました。

最近は本当にみなさん熱心で、設計する側としては
「実物を見て」いいか、悪いのか、を判断していただけるのは
本当に嬉しいことです。




1.情報化=情報か?



今は情報化社会ですから、ネットで
キーボードを叩けば、「評判」や「会社概要」は容易に知ることができます。

同じ業界の建設会社に評判を聞いたら色んなことを教えてくれるかも知れません。
そうする作業を重ねて行くと、なんだか自分が何でも知っている様な錯覚に陥ります。
もの凄い情報量を蓄積できた訳ですから、当然かも知れません。




2.一般論≒他個人的見解


でも、それだけでは「自分にとって」本当に良いものとはなかなか出会えないと思います。
なぜなら、自分に入ってくる情報は、「他人」の情報です。
それぞれの考え方に 色付けられた「あくまで個人的な意見」だと知っておくべきです。
見方、立場、状況、時代、予算などが違う場合は幾らでも「違う考え方/見方」が存在します。

ポイントは「自分にとって」「良いか」ということです。
「一般的に」という曖昧な価値観の話ではありません。



3.一般的≠自分的


そのために実際に、
「自分の目で見る」こと。そうすることで
「最終的には自分が判断する」こと が大切ではないでしょうか。
設計事務所は、各事務所ごとに「それぞれ特徴が」あります。
良識がある事務所ならば、たとえ自分とは違う考えがあったとしても
その別の事務所を否定することはないと思います。
なぜなら先述のように「立場が違えば見え方が変わる」ことを知っているからです。
最低でもいい面と悪い面を説明に加える筈です。

よく建築をかんがえている人達が混乱に陥るケースに
真逆の意見を聞かされるというものがありますが、
それはそういうことに起因します。




4.自分的=自分の目で見て感じる/考える


大角設計室にとって「普通」であると考えているデザインは残念ながら
一般的な住宅にはあまりつかわれていないものが多いため、
大角設計室の作品の善し悪しを判断していただくためには
一度「一般的な価値観」をこえて「ご自身の目で見て判断」していただけると嬉しく思います。

大角設計室の普通は、多くはつい最近まで日本中でつくられてきた
民家の中に学んだものが多いのですが・・・なかなか知っていただくのが難しい。

多くの方に伝えていけたらいいですね。


ゆあさ