大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

木材の品定め

ようやく芯から底冷えのする季節が過ぎ去りつつある
高梁の現場です。
基礎、足固め工事が進んでいます。


木造の場合、基本的に一本一本どういった材種、木目、寸法のものを
使うことが出来るかを、工務店と相談しながら決めて行きます。


限られた予算のなか、その効果的な使い方を工夫しながら考えるためです。

無垢材をつかう住宅は最近少なくなりました。
一般的には集成材が使用されます。
集成材であれば、乾燥具合やサイズ等が自由に選択できます。

無垢材は人工的な材料ではありませんから
希望材種・寸法にピタリと当てはまる材料を探す事は
ある意味不経済です。仮に希望に添うものがあったとしても
乾燥期間がしっかり取られたものでなければいけません。
ですから、多少の材種や寸法を調整しながら現時点で使用できる
最良の組み合わせを考えます。




今回使用する材で使えそうだけど、一部虫に食われた材料がありました。
その材料を、虫食い部分を削り取った場合どれだけの材料がとれるのか。
木目はどうか。節はどうか。
この材は部屋のどこに使用するのか・・・・などナド。



そんなこんなでなかなか良い打合せになりました。
早くこの新しく加える材料が、再生する空間と共鳴しあう姿を
見たいなと思いました。



ゆあさ