大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

影を描く

おいでませ山口。
打合せをするために行って参りました。


打合せをしたアーティストは、大角とスペインの展覧会で一緒だった
長谷川貴志さんです。

曲線と陰影をテーマにした作品展開が印象的でした。


建築を生業にしている自分としては
立体形の造形表現は大変参考になります。

私達も建築がつくりだす陰影には注意深くあるつもりですが
今回の展示は建築ではなくアートですから、もう少し自由な発想で
平面と立体の「中性的」な表現に挑戦されているように感じました。

綺麗ですね。
壁にかかったシリーズがシンプルでありながら
力強さがあります。



山口が誇る建築物「錦帯橋」。
この橋の魅力は建物がつくりだす造形美もさることながら
川に映し出される半円の影や
アーチ橋の向こうに見える山里や家並みが重要です。

そうして、周辺の魅力を吸収できるデザインが
この橋には施されているからこそ、今日まで愛される遺構として残っていると思われます。

先ほどのアートも「影」という自然現象を上手く作品に昇華しています。



錦帯橋にはもう一つ、驚異のデザインがあります。
それが、コレ。

なんと川に住む虫が、小石を集めその形がたまたま人形になっているように見えるため
「石人形」と呼ばれ、古くは江戸時代から御土産としてやり取りされていました。

その石人形を再配置して、必要最低限の手を加え
ストーリーある風景にデザインしています。






さすがJR。洒落乙なポスターです。
一体わずか2・3ミリのちいさな宇宙です。

http://stonedoll.main.jp/





そういった面で言えば、新参者のこの御土産は・・・・・


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発展途上中ですね。




ゆあさ