茶室付きの家を設計しています。
昔ちょびっと湯浅さんがCMしておりましたが。。
ながいながい設計をへて、
やっと動き出しそうなのです。
ということで茶室の専門家の方に相談をさせていただきに京都へ行ってきました。
茶室といえば今も昔もやはり京都が中央のようです。
そのついでにと、ちょっと寄り道した話をします。
宇治にある日本最古(らしい)の神社、宇治上神社へ
平等院鳳凰堂がご近所さんですが、それよりも古いのです。
表から
裏から
すっごい屋根。
古いが故か、定型される前のスタディみたいです。
隅木なしの入母屋(?)もあるのかと、造形的にも勉強になりました。
神社なのに装飾も仰々しさもなく
簡素な作りは小さな住居のようです。縁側が気持ちよさそう。
これは寝殿造という様式で、日本独自の様式です。
脱唐様式の時代、日本の様式を探したときに、一番格式だっていたのが、貴族のお屋敷。
それを神様の家として流用したそうです。
からの。。。
10円玉〜!!
実は上の宇治上神社の向拝(祈祷口)の位置が中央ではないとかいうラフさがあったのですが、
鳳凰堂はそんなこと許され無いような厳格なシンメトリーです。
紅殻塗立てでピカピカでした。
これも寝殿造の建物です。
ですが、宇治上神社とはだいぶ雰囲気が異なります。
行かれたことのある方は以外と小さいと感じたかもしれません。
人の添景を乗せると分かりやすいです。
実は回廊は人の立てる高さではありませんし、よく見ると本殿と両翼が切り離されています。
シンメトリーに、コンセプチュアルに、プロポーションを何より重要視しています。
限りなく彫刻のような建築。それが鳳凰堂でした。
きっと仏様は縮尺自在なんでしょうね!
うえにし