大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

もけいの見方

大角設計室では、打合せに模型を作って臨む事が多いのですが、
模型を眺めている方が、空間を理解しやすいと好評です。

では、折角ですから模型を眺めるコツ
NHK風に言えば模型観賞マニュアル「模型のツボ」を
ご紹介しましょう。

ポイントは模型を眺める時の目線の高さです。
ダルマと模型の位置関係に御注目下さい。
ブログ読者の皆さんがダルマから模型を見ている想定です。


俯瞰する


アングルの感じとしては「眺めている」感じとでも言いましょうか。
模型よりかなり高い位置から見ていますと、空間の全体像がよくわかります。
机がどこにあるか、壁がどこにあるか等です。
一般の方は、大体この高さから模型を眺めておられますが、
もう少し目線の高さを低くするとどうなるでしょうか?


覗き込む


アングルの感じとしては「覗き込んでいる」感じとでも言いましょうか。
先ほどの模型とはうってかわって、かなり模型に近づいた為
雰囲気が少し変わりました。更に近づいてみましょう!


かがんでみる


模型の床から1~2センチくらいの高さで見ています。
アングルの感じとしては「かがんでみている」感じとでも言いましょうか。
模型に設置されている白い人間と目があっています。
この位置からだと、空間の広がりが実際の空間とほぼ同じように感じられます。
いかがでしょうか?



模型は低い位置から

今回この様なブログの回にしようと思ったきっかけは、
今、開催されている展覧会で久しぶりに施主の方とお会いしていたとき
連れて来られたお子さんが一番模型を楽しく見えると気づいたからです。

真ん中の女の子にご注目。
模型が一番空間的にリアルに感じられるアングルで見てくれていて
嬉しかったです。


展覧会場で、しゃがみ込んで模型を眺めていただける姿が増えたら嬉しく思います。


ゆあさ