大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

仕分け

「一番じゃなきゃだめなんですか?二番じゃダメなんですか?」でおなじみの
「仕分け」。

今日は建築現場での仕分け作業をご紹介します。
現場は岡山の再生現場です。


髭の番人(大工さん)が厳しく板を仕分けをしております。
無垢の板は一枚一枚表情が違います。壁の板・天井の板・床の板。家具の板。
様々な種類を部屋のイメージに合わせて、選り分け、選別していきます。

予算に限りが無ければ、最上級のものばかりを注文することが可能で仕分けも必要ないかもしれませんが
そんなことは一般住宅ではまず有りえません。
それよりは一般的に普及しているレベルの品質のものを買って
その中にある良いもの、悪いものを仕分け工夫して貼った方が、経済的ですし
「気を遣っているな」と感じられる心の入った住宅になる気がします。
気配り=木配り。


仕分けの「手間」をかけ
大工の「技」が加わり、
設計の「工夫」があれば、
板の等級が一番であろうと二番であろうと、空間は響きあるものに近づきます。



それにしても、ものを吟味する姿は
髭が生えている人がすると映えますね。


ゆあさ