大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

そこにイタ

前回までのおさらい
o-sumi.hatenablog.com

天井の板を貼っています。
僕的に「ハリウッド(貼りWOOD)」と呼ぶ作業です。

特にこの天井の貼り方は大工さんにとって、技術と忍耐を要します。
天井を仰ぎ見ながらの作業は、本当に首が痛くなりますし
板を持ち上げながら、スキマなく張り合わせていくのには体(耐)力と
神経をスリ減らしながらの作業になります。






大角設計室は、板の種類を選別する時に特段変わった指示を出す事はありません。
設計事務所によっては、「産地」「製材所」「製品名」を事細かに指定する場合もあります。

ですが、大角設計室は工務店の手に届きやすい材料で一度再検討するようにしています。
時には特別に仕入れてもらうケースもありますが・・・。

地元の素材で民家はもともと作り上げられたものですから
「ありふれたもの」を、「如何に美しく」、「使える(設計・施工)か」が勝負です。




地元静岡の杉で仕上げられた空間です。
いやー、柔らかい感じに仕上がりました。イメージ通りです。
設計者が描いた図面は、作り手(大工さん)にとって手間ひまかかるものですが
この現場も完成した今は「いやー、よくなった!」と大工さんに納得いただけた様子。
図面は設計者のエゴでもなんでもなくて
作り手の技を引出し、祝福するものであるようにしたいなと思います。



ゆあさ


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