大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

袖触れ合うも

前回までのおさらい
o-sumi.hatenablog.com


伊豆の現場も順調にすすんでおります。
この角度からは背後の山がよく見えまして、かなり良いなと思っています。

よく山の角度に合わせて屋根を設計せよ、などと設計指南書にはかいてありますが、
個人的にはそんなこと不可能と思ってます。(笑)

この屋根の角度と山についての意味を自分なりに要約すると
角度を持ったさんかく屋根は、山並みと相性がいいということだと思います。




さて、大角設計室の特徴なのですが
ちいさな住宅であってもだいたい
屋根が複数あることです。

そうする事でいろいろな良い事がある訳です。


色々ある屋根のカタチを、先ほどの山と屋根の話の応用として
自分の家の屋根と、周辺の屋根との調和を考えます。
お隣にある、ナナメ屋根をもつ駐車場と連続してします。
ちょっと、養生シートがある為にわかり辛いのですが
その全貌が見える日が楽しみです。



この角度から見ると、さんかくの屋根(切妻屋根といいます)が
三つ連続して見えます。
でも一番奥の屋根はお隣の家です。

建築設計は図面だけを見ていると、
敷地境界線の中ばかり考えてしまいがちですが、
実際には建築物は、自分の土地の境界線を越えて
どこまでもつながっています。

一度自分の家を遠くから眺めて、写真を撮ってみてください。
自分の家のまわりの風景の価値を高めている家は
きっと素敵な配慮の元に建てられた建築物です。
あなたのその素晴らしい家は、あなただけではなく
町の人々にとっても大切な価値をもったものでしょう。




ー家並みの連なる風景ー

町並みの議論になりますと、
やれ屋根は瓦で統一!だとか外壁は黒色で統一!などと良く聞きますが
結構「画一的」な意匠になりがちです。
もっと分かりやすくいうと「まったく同じモノ」を並べれば美しい町並みになると勘違いされがちです。

よーっく、美しい町並みを見てみると、
「似ているけど全て異なる」意匠をもった町並みだという事に気がつきます。
町並みとは実に豊かなデザインの宝庫なのです。

そして、それらの家は、「周辺の民家や自然と調和をはかりながら」
家並みを構成して行きます。




静岡は、桜海老のハイシーズンです。
桜海老って知らなかったんですが、日本では静岡だけで漁獲されるんですね。
よーーっく見ると桜海老も一匹一匹違いますが
なかなか、おつゆと調和がみごとでした。




この祭りに、行かない限り
駄洒落でブログをしめるクセが直らないですね。


ゆあさ


■このブログ記事のつづきへ
o-sumi.hatenablog.com