大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

鶏か卵か?それとも庭か?

ひそやかに展覧会開催されました。
タイトルは「SECRET GARDEN」。
建築といつもコラボしていただいている
アーティスト山口敏朗氏との参戦です。



スペインはグアダラハラで展示した茶室が
場所を変え、アーティストを変え巡回です。




さて、秘めたる庭といえば・・という話ですが

GWいかがお過ごしだったでしょうか?
事務所はみんなで庭の片付けを行いました。


事務所の庭木のささやかな配置換えを行いました。
自分でいうのも野暮ですが。いいんじゃないでしょうか。




いやしかし、もう夏かと思うほど暑い。
春はあっという間にすぎたのかと思うほど
今年の桜は見事に散りましたね。
事務所前庭に置いてある船型で蹲いのような彫刻*(寺田武弘氏)の水面に
美しい花筏が出来ていました。しんみり。


しかし、散った様は美しくとも
時間と共に美しさが増すわけではありません。
桜は刹那の美ですね。

そう。「お片づけ」が待っております。





事務所の庭掃除は、雑木ですからかなりの落葉がでます。
葉っぱっを取り除く、そのシンプルな作業が片付けにおける大部分です。

これがなかなか技術を要する訳です。

特に難地帯となる、苔の上に積った葉を取り除く時
葉っぱ(ゴミ)のしたの大事な苔を傷めないようにしなければなりません。

掃除に使用する道具で思いつくのは、掃除機や箒などでしょうが
番役立つのは「熊手」です。
さらにさらに役立つ道具があります。
何かお分かりになりますか?


それは・・・・・


「手」。です。ハンドですね。
ゴットハンドさながらに、草木や岩肌の凹凸にへばりついた葉屑を取り除くのには
細やかな作業ができる必要があります。
滑らかでない地表にフィットするのは熊手などの粗いものの方が良いようです。


汗を拭いながらフと思います。


私達の生活に当たり前になった「掃除機」は
床の仕上げがざらついたものでなく、ビニールクロスのように
平滑な仕上げが開発されたことで、ドンドン普及したのかもしれないですね。

建築がなにげない生活スタイルに大きく影響を与えているのか
電化製品が建築スタイルに影響を与えているのか。
でもどちらにせよ、なんだか「人の為にある建築」が
どんどん人から遠のいていく時代のような気がします。


そんなこと言いながらも、僕のいえにはルンバがあるんですよね。
矛盾です。助かってます。


みなさんも庭掃除がオススメです。
今、お住まいの家がきっと近づいてくれると思います。
汚れも美しさを感じはじめたら、しめたものです。
我が子の膝の絆創膏のように。愛しく。恋しく。




ゆあさ