大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

再生工事で出来ること

[工事前・工事後の変化]

最近は、同じ物件の工事写真を連続して載せております。
今回も、工事前の状態と工事後(まだ完成まではあと少しですが・・・)を比較して
ビフォー・アフターをわかりやすくしてみます。


工事前写真です。
客間のある座敷より東側を見ています。
ガラスのついた建具の向こうに見えるのは、土間のある玄関でした。

それがどう再生されるでしょうか・・・・



こんな感じになりました。
工事前写真と同じように、客間から東を向いて撮った写真です。

『っえ?』

っと、声が思わずでるくらい、以前と印象が違うのではないでしょうか?
その要因は色々設計の工夫がある為ですが
今回お伝えしたかったことは、そういう設計のテクニックについての解説ではありません。



[再生工事の自由度]

施主の方から設計の相談時よく聞かれる話ですが、


「再生はしません。色々制約が多そうだし

 今までの古臭いイメージを引きずってしまうから。

 だから、新築した方がいいと思っています。自由にいろいろ出来ると思うのよ。」


こういった声が多いので、今日のブログ写真をのせようと思いました。
再生といっても,かなり大胆にイメージを変えることが可能です。
再生工事だからといって、自由に設計出来ないということはほとんどありません。
極端に言えば、全く別のプランにすることも可能です。

ですが、出来るならば既存の状態の良さを引き出しながら設計した方が
多くの場合、古さと新しさが同居する
お金では買うことの出来ない「時間」という価値を内包した、
豊かな空間が出来るような気がします。

今日のブログの写真も、印象をガラッと変えていますが、
ちゃんと古い部分の魅力を引き出すように配慮されているのですよ。
機会があればまたいつかの回で解説してみます。


ゆあさ