大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

坪単価の判断の仕方

さて昨日は「再生について」シリーズで
「実施設計」後→見積をとる工程まで紹介しました。  前回のおさらい→これまでの「再生について」おさらい


家作り業者の正しい坪単価



少し前回のあらましを復習します。
現在世の中に提示されている、住宅をつくる業者選択を行ううえで、最重要だと考えられている
「坪単価」。ですが、
大きさも・形も・技術も・地盤も何もかもが違うそれぞれ「別の家の坪単価」を比較する事になります。
例えば
A社の坪単価が40万/坪だとすると、A社のつくった家のグレードが基準であり
B社の坪単価が60万/坪であったとしても、B社の家のグレードが基準となります。
同じ家をつくっているならいざ知らず、これでは正しい比較が出来ません。


では、どうやって本当の値段を知ることが出来るのでしょうか


設計図をもとに同一条件で見積

世間一般では余り知られていませんが、そのような時こそ
設計事務所の出番となります。

「設計図をもとに」各社が相見積をとることによって
平等な条件でそれぞれの金額が出てきますから、正しく各社の金額の比較が可能です。


これがもし、図面がないままで金額が決定しているとしたら、
工事後に「それは見積に入っていません。追加となります」といわれる可能性すらあります。
逆に言えば図面がないままに見積をすることなど、不可能に近いと言えます。




再生工事における設計図の役割

最後に設計事務所が再生工事にかかわる最大の役割について書きます。
設計事務所による設計図は金額を示すモノサシであると同時に
「限られた金額でも豊かな空間」を目指して描かれた、
モノサシでは測れない豊かさをつくっています。
坪単価50万・60万・100万かけたとしても、美しい家とそうでない家が出来る可能性があるということですね。
ですから、家づくりをこれからはじめる方がいらっしゃるなら
是非、次回から家をみる時は「坪単価」だけでなく
「どのような素晴らしさ」が達成されているかに目を向けて欲しいと思います


ゆあさ