夏の盛りに、蔵王の現場へ行って参りました。
ですが、今回は、ちと
いつもの現場監理と多少勝手が違いまして
事務所の若手スタッフの研修もかねた
現場出張となっています。
岡山からはるばる約1000キロの道のりを乗り継ぎ
竣工間近の現場を目指します。
大角設計室のような、ちいさなアトリエ事務所では
みんなが協力して、一つの物件を仕上げていきます。
確かに担当者はあるワケですが、少なからず
ほとんどの物件を協力して完成させます。
その完成した物件に、それぞれ想いがありますから
ワクワクしながら大人の修学旅行のような感じです。
折角なので、道中で、僕が監理に行っている時に見つけた
お気に入りの店等にも立寄りながら
東北の魅力をあじわえる機会になればいいなと思い
今回の出張を企画しました。
そんなわけで、
「しっかり写真を任したよ。」とカメラを渡していたら
全然蔵王じゃない山ばっかり撮ってしまっています。
(・・・僕のブログ全然真剣に読んでないんじゃないか?)
と、軽くそんなことが頭をよぎります。
・・・・。
まあ、気にせずアクセルを踏み続けます。
「わぁ」
思わず歓声が車内で上がります。
自分が線を描いた家を初めて、見る時は
設計者でないと分からない喜びです。
到着すると、残工事に追われた慌ただしい
職人達の姿がありました。
スタッフ各々が、自分の担当した箇所をくまなく確認してきます。
「そうそう、こんなふうに描いたよ」
「ええ、こんな納まりにかわったの?」
などナド、現場を満喫しております。
協力してもらった、スタッフに見てもらうことは
県外の仕事をあまり見ることのないスタッフにとって
確かに有益です。
ですがそれだけではなくて
同じ事務所の僕にとっても、当初想定していた空間のイメージを
どのように現場に持ち込めたかを、第三者の目でチェックしてもらう
得難い機会となりました。
外構もあと少しですね。大分良くなってきました。
この若い職人さんとは歳も近く、楽しい仕事となりました。
棟梁と私。
「やっと目処が立ちましたね。」
「まだまだだっチャ。」
こんな写真が撮れるのも、複数人と現場に行かないと出来ないことですね。
そんな、初めて聞く東北弁を耳に残しながら
現場をあとにしました。
→その2につづきます。
ゆあさ