大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

続・6月17.18見学会の住宅紹介

 

さて、昨日のブログの続きです。

 

6月17.18見学会の住宅の出来るまでのエピソードを

少しずつ紹介しています。

 

では、つづきを始めましょう。

 

2:如何に引き継ぐか

 

 

道路拡張に伴い、住んでいた家を取り壊すことになったわけですが、

住まい手は、僕にこんな話をしてくれていました。

 

 

「いや、僕はぜんぜん、今の家が気に入ってたから

立て直す必要は全然ないんよ。だけど、どうしても壊さないとイケナイんよ。」

 

 

自分の気持ちは、まだ、未練や無念さ、で、いっぱいだと。

 

 

設計者としても、痛いほど気持ちは伝わります。

では、その気持ちを昇華させるために、

「設計のチカラ」をどう使うことが出来るでしょうか。

 

 

大角設計室は次の方針を決めました。

 

A.既存の美しさの本質を継承するデザインとする

B.前回の建物の反省点を見つけ改善する

C.既存の建物で再利用できるものを選定しリデザインする

 

今回はこの方針の中でも

【C.既存建物で再利用できるものをリデザインする】

をピックアップしてみたいと思います。

 

 

 

3:丁寧に解体し、部材を再構築

 

木造建築は、パズルのように木を組み合わせて

作り上げていく工法があります。

 

現在では、こうした工法はテマ・ヒマ・カネの関係で

省略された作りが多く、あまり見かけなくなっています。

 

パズルのように木を組み合わせて作り上げるやり方を

例えて表現する言葉として

「釘を一本も使っていない」というものが日本建築にはあります。

 

実際には釘を一本も使っていない建物なんて

日本中探してもほとんど存在しないのですが、

要するに組み立ても精巧ですが、逆に壊す時も

もう一度傷を付けずに、「再利用できる状態でバラせる」

という意味でもあります。

 

 

大角設計室がつくる建物は

「50年・100年後にもう一度なおして使いたいと思える魅力ある家をつくりたい」

と常々考えていたので、まさに今回のプロジェクトは

そうした思想を実践に移す機会となりました。

 

目先だけのことを超えて、丁寧にテマ・ヒマ・カネをかけて

10年前作り上げていた、時代遅れだけど生真面目なプロセスが

今回のプロジェクトのスタートであったのかと

感慨深いものがありました。

 

 

 

:古いものを、ただ使えばいい訳じゃない

 

 

さあ、ではどんな住宅が出来上がってくるでしょうか。

つづきはまた明日。

 

 

さいご少しもう一度しつこめで、広報します~。

 

 

 

 

 

岡山県北の真庭市で開催する住宅完成見学会を

6月17(土)18(日)【10時~16時】の二日間で開催いたします。

*2日間限定の完全予約制です。

場所の詳細は、予約完了後にお伝えします。

インスタグラムでも見学希望者を募集開始しております。

 

見学を希望される方は

下記の電話またはメールからご予約いただけたらと思います。

 

*現時点で6月17(土)18(日)、

両日とも空きがあります!

是非この機会にご連絡くださいませ!!!

 

【連絡先】

・電話 :0862875037(大角雄三設計室)日曜日休み

・メール:o-sumi@mx9.tiki.ne.jp

 

電話またはメール本文にて以下をお知らせください。

 

1.氏名

2.住所

3.連絡先(当日連絡の取れる携帯番号)

4.希望する日時

5.人数

 

 

以上です。

また開催日までに徐々に住宅についての概要をアップしていく予定です。

お楽しみお待ちください。

それではみなさま、当日お会いしましょう。

 

 

大角雄三設計室