大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

契約のしるし

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新しい工事が始まりまくっています。

ブログ初登場です。

 

今回は工事の始まる少し前。

「契約」の時のお話を。

写真は契約時に工務店が用意してくれた「朱肉」です。

これを見て、おお!と思いました。

 

 

契約時に書類にハンコを押すのですが

一生に一度押すハンコは緊張そのものです。

 

 

一般的に「朱肉」と言えば「スポンジ朱肉」なのですが

今回の契約には正真正銘の「練朱肉」が用意されていました。

 

それぞれにメリット、デメリットがあるのですが

今回用意された「練朱肉」の方がよりクラシックな形式のものです。

 

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そもそもなぜ、ハンコに朱肉を使っているかご存知ですか?

朱肉とは印肉とその容器を含めた総称で、プラスチック製容器に入ったスポンジ朱肉タ

イプの一般的なものから、焼物や金属製容器に入った練朱肉タイプの本格的なものとあ

り、朱肉発祥の中国では 印泥いんでいと言います。

 

もともとの朱肉の特性として、印影の長期保存に長けており、紫外線による退色がない

ため、いつまでも鮮明な印影が残せる。重要書類向きの性格なんですね。

 

念を込めて、契約時に判を押されている様子を見るたびに、願いを永く封じ込める印と

してとてもおあつらえ向きのものだったのだろうと思います。

 

何かと目の敵にされるハンコ文化ですがそんな願いだけは

形を違えたとしても、残し伝えていきたいですね。

 

 

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ハンコを偽造された場合でも、自分の使う朱肉をいつも限定している場合は、自分の朱肉をオリジナルブレンドで作っておくと、その成分の違いなどから、偽造ハンコかどうかの一つの指針にもなるとかならないとか。

 

朱肉にも、なかなか文化を撃ち抜く奥深さがあるものですね。

 

 

そんなこんなで、新しい工事が幕を開けました。

 

 

がんばります。

 

 

 

 

ゆあさ