さてさて前回のこのブログ記事のおさらいをしたい方は
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工事は計画敷地にうつっていきます。
間取りを考える時、基本的には碁盤目状のグリッドと呼ばれる
基準線に沿って、壁や柱の位置を決めます。
なぜそのようなことをするのかというと
建築を作る上でルールを分かりやすくするためです。
建築には実に多くの職人が関わって一つの建物を作り上げていきます。
設計者もいれば、大工さん、基礎屋さん、鉄筋屋さん、左官屋さん、
電気屋さん、空調屋さん、材木屋さんなどなど。
大まかにイメージを共有するためにはこの柱の位置は、
この壁や窓とラインが揃っているのだなとか、
この照明器具の高さは、この窓枠と位置が揃っているのだな。なんて、感じで
工事イメージをみんなで共有しないとなかなかいい建物は建ちません。
図面をパッと見るとだいたいの職人さんはどのような工事内容かを
すぐに把握できるのですが、
設計者の描く図面は、現場ごとに違う課題に取り組んでいるために
現場ごとに、それぞれ別の個別解が図面に落とされています。
というわけで、碁盤目状とは異なるカタチが現れると
現場には、あまり見慣れない風景がたちあらわれます。
今回は「く」の字に建物を曲げる特殊な角度が現場に出現しています。
後々にこの建物の面白さが
たったこの一つの角度から、多くの変化に飛んだ空間が生まれます。
いずれブログでお見せしようと思います。
碁盤目状に作る時が、圧倒的に正解の場合もありますし、
今回のケースのように90度とは違う絶妙な角度によって
圧倒的に空間に変化が生まれるケースもあります。
みなさんには、どんな空間がこの建物から生まれるか
お分かりになるでしょうか?
お楽しみに。
ゆあさ
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