週一どころか隔週も危うい連載になって参りました事をお詫び申し上げつつ(笑)
予告通り、小屋組について。
屋根の荷重や屋根が受ける力を支えるのが小屋組です。
荷重というのは具体的には瓦などの屋根葺き材料および下地です。
受ける力は風からの力、風圧力です。
小屋組には大きく分けて、
和小屋、洋小屋、扠首(サス)
の三種類があります。
一つずつ紹介してみます。
まず和小屋
これは大角設計室で、登り梁(手前)と束(御幣のある所)で支えています。
和小屋にはその他にも色んな形式があるのですが、今回は説明を割愛します。
サス構造
これは廣榮堂藤原店。要は茅葺き屋根ですね。
そして洋小屋
軸組模型です。
三角形が何個あるでしょう?というような小屋組ですね。
このような構造体はトラスと呼ばれ、三角形をなしている辺の方向にしか力がかかりません。
そのため、三角形の辺方向の力(軸力)の釣り合いによって柱間の長い距離を支える事ができるのです。
今回は、このトラスをたくさん組むので、プレカットと手刻みを併用しています。
試しに組んでみた様子がこちら。
組上がるのが楽しみですね。
説明ばかりで焦(じ)らせつつ、次回に続きます。
おの