事務所のお隣様の離れが雨漏りをするということで屋根を改修しております。
規模としては非常に小さな案件ですが、初めて図面を書かせてもらった建物です。
既存建物は歪んでいるはずですが、上に乗る小屋組はまるで立体パズルのようにきっちり納まっていきます。
日本の民家が工業化して半世紀以上経ち、我々のような古民家の手作業の改修に応じてくださる大工さんの職能は、今となっては貴重なものだと思います。
そんな受け継がれてきた様式美から翻って建築の良し悪しがそこに頼り過ぎてはしまわないか、
建築家の卵として自分の職能はどこに位置付けられるのだろうかなんて考えてしまいました。
うえにし