大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

茶室

先日京都に行った時に、お茶をいただきました。


師匠である大角に茶を点ててもらったのですが
「戦国時代だったら大変な事よ」
といわれ、そうだよなぁと思いながら、いただきました。
いまも戦国時代くらい激しい生活もしますし(笑)
恩賞は「数奇」だったりもする気がします。


さて茶室と言えば、昔街中の雑居ビルに囲まれた場所で
簡易的なお茶室を建てたのを思い出します。



私がまだ二十代半ばの頃でしょうか、
このプロジェクトが、私が初めてお茶室を(正確には茶室のようなものでしょうか)
作る事に関わった、思い出深い現場です。




三日間で組み立てないといけないため色々試行錯誤してあります。




建ったばかりの頃は外壁が全くなくて
舞風の壁から美しい光が風がすべり抜ける、印象的な空間でした。



炉も切ってありますが、コンンクリートの排水桝で出来ています。
蓋は大理石のサンプル品というミスマッチ。


京都の正式な場所で、茶をいただきながら、
昔そんなアバンギャルドな茶室を作る事に関わった経験があたまをよぎり
なんとも乙な茶室だったなと、一笑、一笑。

ゆあさ