大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

うしろの正面

京都の現場です。


この住宅は何故か玄関のある建物正面ではなく
裏の路地沿いに面した側の雰囲気が近所で評判らしいです。
どうも、仕上材を焼杉板一色にしたことで
漆喰の仕上の多い京都の民家群の中でひときわ
焼杉板の深い黒色が目立っているようです。





この現場は、昔ながらの町割りのなかにあるため、
広い道路がありません。
そのため、「車」ではなく「人間」にとってちょうどいい広さの
心地よい空間が広がっています。
最近ではあまり見られなくなったすこし巾の狭い道です。
しかし町並みをつくるにはちょうど、好都合。


関西では天下人となった太閤秀吉公が人気がありますが、
「うしろの正〜面、だぁ〜れ♪」の童歌は
太閤さんを暗示しているのではとの噂もあります。

うしろの正面に注意です。
案外大事なものが隠されているかも知れません。

ゆあさ