大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

屋根について

こっちの現場は久しぶりの更新です。
スローペースで続けさせていただきます。
予告通り屋根について。


棟があがると、垂木を流します。
屋根の角にあるのが隅木です。
桁やら垂木やら色々交差して大工さんは大変なようです。


隅木の先端。

大工さんがさしがねを使って線をサッサと引いて
「こうこうこうしたらここの長さが出るんじゃ」
と教えてもらったのですが、3次元の話のスピードに全くついていけず。
負けないように頑張りたいものです。


さて、この屋根ですが




あれ?垂木の下に野地板??
野地板は垂木の上にあるはずなんですが


このように軒先が2重構造になっています。

屋根をむくらせています。
下が化粧垂木で、上は野垂木。
野垂木がかかる母屋(もや:棟木と桁の間にある屋根をささえる部材)でむくり加減を調整します。
見学会の時にどうやってむくらせるんですか?という質問があったので、
説明してみました。



これは野垂木の上の野地板です。
ちなみに横桟は大工さんの足掛けですので、屋根の形状とは関係ありません。念のため。




むくってますねぇ。


年明けにまた更新しますねー。


おの