図面に基づいて建物は建てられるのですが
再生工事の場合、実際に既存建物・周辺環境を確認しながら
現場決定する機会が大変重要だと思います。
建築図面は1/100サイズや1/30サイズで書かれる為に
全ての情報を網羅しているわけではありません。
現場で考えること
例えば、束石。(つかいしと読みます。柱の下に据える石のこと)
「束石、自然石」と図面にある場合
どんな形・色の自然石か、石の大きさ、
どのくらい埋めるようにするか、石の向き・傾きはどうするかなど
現場でなければ決定できないことがたくさんあります。
そういった数々の現場判断の積み重ねがあるかないかで、
空間が響くようなものになるか、ならないかが決まるのだと思います。
たとえるなら、楽譜が同じでも指揮者により全く別の曲になるような感じとでも言いましょうか。
設計事務所はそうやってものづくりに現場で参加しています。
現場監理の楽しみです。
ゆあさ