大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

古い家をもたれている方へ


アベノミクス効果や消費増税の駆け込み需要で、住宅着工数が回復気味です。
日本の景気的にはいい事ですね。
ですが極端な着工件数の増加に施工サイドの職人不足・資材不足が深刻です。


安く・早く、採算性を気にし過ぎた家は長持ちしませんし、
一番家づくりにおいて大切な事が抜け落ちやすくなります。


その大切なものとは「家への愛着です」。


カタログで家を選ぶ様なライトな感覚に陥ると、
なかなか家への愛着が湧きません。
手抜き工事をされない為の知識を増やすことは簡単ですが
「美しく自分が惚れ抜く」ような家の作り方の知識は
案外どの本にも書いてありません。

お金だけを出せば、確かに家は買えますが、
本当は施主の方の「思い」も沢山溢れ出せば良いのになぁと思います。
そして、それを受けとめ、増幅させる、
メーカーなり工務店なり設計事務所との出会いが大切ではないでしょうか。

決して、型にお客さんの希望を嵌め込んでいくのではなく。




そういった時代に於いて、古い家をおもちの方は
素晴らしい好機を得ていると思います。

上の写真は、大角設計室が再生した子供部屋の入口です。
新築では考えられない様な高さに、梁がおりてきています。
扉をつけるのも一苦労です。

そういった改装工事には高い設計技術と経験、
大工左官の施工技術を結集させねばなりません。

工事は決して簡単ではありません。しかし
そういった試練を乗り越えた先に、出来上がった美しい家を見た時
ようやく自然とこみ上げる「家への自分の本当の気持ちに」気づくはずです。

古い、汚い、寒いとしか考えていなかった我が家のはずなのに
こんなに自分は愛着を隠して持っていたのかと驚かれるはずです。


美しさとは、見せかけだけのデザインではうまれません。
気に入った建築写真を真似ても何処かチグハグな感じになります。
「本質に迫る」美しさのみが愛され続ける建物をつくる事が出来ます。
それこそが、設計事務所の必要とされる理由なのだと思います。

カムバック愛着。


ゆあさ

                                                                                                                      • -

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