陽射し - 大角設計室のブログ

大角設計室の玄関土間です。

機能的に言えばただの玄関なわけで
靴の脱ぎ履きや、人の通行が出来ればいいわけで
一般的には当たり前の様に紋切り型の玄関が沢山あります。

大角設計室の玄関は陽と影のコントラストが
美しくたち現れる空間を創る事が多い様に感じます。

なぜか？

それは２つ程の理由が挙げられるからかもしれません。

一つ目は
「日々の生活空間としては極短い時間しか利用しない事。」

陽は日常生活において直射光として存在すると
なかなか厄介な時もあります。
端的に言えば眩しい。
テレビを見る時や本を読む時は、人間の瞳孔は一番明るいところに合わせて調節される為
明暗がはっきりしすぎてしまうからです。

でも玄関はそんな執務空間ではありません。
むしろ家の中では一番
外と内のオンオフスイッチが空間で切り替わる必要がある場所です。
そう言った点でも、言わばこの非日常空間は、コントラストの美を創りやすい。

二つ目は
「土間の質感が魅きたつから」

これも大角設計室の玄関です。

土間は埃っぽく、かつザラリとした質感に陽が射し込むとき
石やタイル、コンクリートの質感を際立たせることが出来ます。

そういった特性からデザインを考えて行く事で
新しくて楽しい。勿論機能的でもある。さらには美しくさえ、ある。
そんな玄関が設計できるのかもしれません。

みなさん、慌ただしく通過しがちですが
玄関を楽しみましょう。
春は陽射しが美しい季節なのですから。

ゆあさ

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大角雄三設計室（@osumiyuzo_archi）

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