大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

山嵐

山に分け入ってまいりました。
所長の知人の山に自生する植物を特別にわけていただく為です。

プラントハンターなんて
おっしゃれーナ言葉がありますが、
大真面目に掘っている時は、しんどくてしんどくて
ただの山荒らしと化しています。


今日のメインは山シダとツツジです。
冒頭の写真は右はウラジロ左は山シダです。



何故山シダを狙うのか。
山シダは移植に適しておらず、市場にあまり出まわりません。
ですが
それは小ぶりでなんとも上品な表情をしています。
ここの山土は活着率がなぜか抜群に良いのです。
山土が付いた根回りの株を壊さないように掘り出して
えっちらおっちら
山路に足を取られないように抱え降ろします。





何故、植木屋で買わずに山に採りに行くのか?
それはやはり、木の表情がぜんぜん違うからです。
見てください、このあっちこっちクネクネした不思議な形。



この日のなかなかの大物ツツジ
トラックより背が高く幹も太いです。
おそらく僕よりも長生きなりっぱな樹です。



市場に出まわらないものは成長に非効率な生存競争の激しい山で自生していますから
まわりの樹と競いながら光を求め、空いているスペースに必死で伸びて行きます。

そういった環境からうまれる樹形を
自然樹形といいます。
大角設計室の建物には、養殖物より山採りの自然樹形の方が
相性がいいのです。




根元にはシャシャキもおまけでついています。
こういうのも山採りの醍醐味ですね。



いやー
チョットした林になるくらい2mオーバーのツツジ
たくさん頂戴してまいりました。

いやー本当に
ツカレター。
&サムカッター。




この山採りで一番僕たち素人に難しいのが
鉢を固定する為にロープを巻く事です。
後輩に伝授したので
次回からは彼が立派に後を継いでくれることを願うばかりです。

まだ道のりは長そうです。



ゆあさ