大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

先生

高知にいってきたぜよ。



再生工事に興味のある方としっかりお話できて楽しかったです。
たまたま知り合った学生に夏休みオープンデスクに来ていただくことも決まり
いろいろ収穫がありました。



高知駅です。
建築家内藤廣が設計監理した建築。
前から興味があったので探訪してきました。どんな設計しゆうがやろう。
建築家の仕事といっても、住宅や店舗、医療・福祉施設など様々ですが
「駅」という地元のシンボルと言えるものを設計する・・・。
なんという責任なのだろうと、再び建築家というものに向き合う切っ掛けとなる
建物でした。






特徴は大胆に地元特産の杉が駅舎に使用され、デザインの要になっています。
地元の公共工事というととかく、地元産の材料が使われる訳ですが
申し訳ない程度や、アリバイ程度に設計に組み込まれる事が多いのです。
設計において【わかりやすい】ことは確かに大切です。ですが、
時を越える建物にはそのわかりやすさに通底する【知性】が含まれている事がほとんどです。
地元の杉材が、土佐の未来を切り開く為に試行錯誤されていました。


ここでは、地元の杉材を美しく使用する為に
法律や工学、経済、政治などの
一般市民には見えにくい敵・制約と建築家の格闘を垣間みる事が出来ます。


しかし、建築家は出来たもので勝負しないといけません。
使用する市民には難しいことは言いっこなしの立場です。
パッとみて、「地元の」ものだと解ると同時に
肌感覚の高いレベルでも、この駅は「私の」ものであるとなんとなく感じていける
そんな素晴らしい駅に今後少しづつ近づいていければどんなに素晴らしい事でしょう。
時に挑む為に、シェルターを美しくデザインしてありました。




駅前にこんな像があります。龍馬や中岡、武市3先生。
以前、大角事務所に手伝いに来ていた学生が就職し
その就職先で制作したものです。
じつは岡山で制作されたものらしいですよ。

夜明けではなく夕焼けを見つめてらっしゃいます。



いごっそぅ。






ゆあさ