大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

どんなもんだい


仙台は流石に岡山よりも雪に遭遇する機会が高い。
ようするに寒いのです。

その極寒現場で多くの方の力を凝縮して
極上の結晶が姿をあらわしつつある光景は
何度見ても心打たれるモノがあります。

飛行機を乗り継いで片道約7時間という条件も
多少そういった心理にさせるのでしょうが、やはり、
心を揺さぶるのは私達の描いた図面を信じていただき
共に創っていける人。仲間、がいる事の素晴らしさです。



この建物には数々の見どころがあります。
もちろんこの建物にかぎったことではないと思いますが、
見どころ、は同時に
かなりの技量を要求する設計になっています。
例えば写真のタレ壁にしても、僅か30センチの巾の壁をつくりあげるには
無数の方法・デザイン、がある訳ですが、あえてチャレンジが必要な設計にしています。

なぜか。

やはりそうするだけの価値があるからです。
そうするだけの技量が、職人の掌にはあるからです。

しかし、多くの設計者も、職人も、お客さえ
その価値を理解出来ません。




正確にはそういった価値を「知る機会がないだけ」なのですが。
大角設計室の仕事を終えた後の職人はきまって満足げに
「どんなもんだい」
と誇らしげな顔をされています。

そう思ってもらえる仕事をするために
わざわざ足繁く通います。

私達が傲慢さにまかせて描いた図面では
共に創る仲間は出来ません。やはり本当の価値が図面にないといけません。
さもなければ絵に描いた餅です。





わざわざきてよかったぁ〜。
そう思わせる味。
「村上屋餅店」の三色餅。
現場からは徒歩10分です。ぜひ。


ゆあさ