建築事務所には毎年、インターン希望の学生が
来てくれる時期があります。
今まさにその時期なんですが、
なかなか楽しそうにやってくれており嬉しい限りです。
どの子にも、それぞれに個性的な素質があり
毎年、教える側のこちらが教えていただくことがおおい気がしています。
大角設計室で知る建築は
学校で教えてもらっているであろう「建築」という言葉とは
まったく違う世界観で、最初はとまどうことも多いようです。
でも、同世代の学生と協力しながら
わいわい話し合いながら課題をこなしていくうちに
「こんな建築の楽しみ方もあるんだな」と
感じていってもらえるように、仕事+αの課外授業を計画します。
この日のテーマは「庭」。
大角設計室の設計監理する現場見学+課外授業を行いました。
授業といってもただ、ブラタモリ的な平易なものです。
モダンな岡山県出身の作庭家の作品の見学と解説。
からの
やや歴史を遡って江戸時代のモダンな庭園へ。
からの
もっともフォーマルな古刹の禅寺庭園。
その他にもお好み焼き造形論や
チャンポン麺とレンゲのおおきさの関係探求。
居心地の悪いテーブルの大きさと改善案。
ラーメンなのか、カレーなのか、それが問題だ。
古代遺跡の石の謎にせまるなどなど。
建築やデザインに関わる全ての思考を
いっしょにナナメにおもしろおかしく議論します。
建築の「知識」を入れるのではなく
自分が好きに感じて、好きに表現できる、
そんな意識改革をしてもらいます。
建築なんて知識が無くても就職できます。
就職する為の知識を得る為にインターンするのではなくて
大事なのは自分のかかわる職業の楽しみ方を知って、
職業選択を行うことです。
その手助けを大角事務所が出来るとすれば
そんな素敵なことはありません。
今度来てくれる学生には、何教わり
何を伝えられるかな。
建築好きになってくれるといいナァ。
そんな学生達に所長からのお言葉は
「立派な
建築家になってね。」
楽しみです。
ゆあさ