大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

お隣様2

「住み継いでいく」ということは素晴らしいことです。

大角事務所のお隣様は離れを改修し、使い続けるというとても嬉しい決断をなさいました。

そして工事に差し掛かり外壁を剥がすと、、、

中からまた外壁が現れました。

つまり、今回の改修は二度目ということです。
お金をかけて大事に使われていることがうかがい知れます。


ともあれ工事は進み、屋根の形が現れました!!

垂木がかかり防水層も施工し、これで屋根の機能を果たしてくれます。


垂木が連続する様は美しいです。

同じ形を秩序的に配置することはデザインにおいては基本のキ。
一本一本が計画通りに並んでいます。


さて唐突に事務所の庭の写真ですが、
こちらは同じ形が(厳密には同じではないですが)無秩序に配置されています。
どうでしょう。美しく見えるでしょうか。

こんな無秩序な状態は「カオス」と呼ばれ、自然が時間をかけて作り出すデザインです。
(近年では人間にもカオスをデザインすることができます。また機会があればお話しします。)



かつては整然と並んでいたであろう瓦屋根も、時間とともに歪み秩序が乱れてきます。
(この歪みが美しいかどうかには議論の余地がありますが)
人間の計画した秩序に時間とともにカオスが紛れ込んだように見えませんか?

こんなことも古いものが美しく見えることの一因になっているのかな、なんて思います。


うえにし