春が着々とやってきているのを感じ・・・・
いやいやあ、あったかすぎて、もう春なの?と思わず
お雛様たちも自分の出番の短さに驚いているようなご様子。
時代は刻一刻と鬱うつろい
地球全体とて温暖化なるものが喧しい昨今ですが
大角設計室は季節に合わせた少しクラシックな方法で
季節を感じています。
こうして「節句」なるものを彩ってきた
昔からある日本の風習のしつらえを
室内外と飾り置いてみると
この季節の光や温度、湿度に本当によくマッチしているなと
感心します。
花びらの色や、葉っぱの濃さ、
光を優しく吸い込む雛人形の白粉。
こういう形式として残されたものは
「形や儀式」としての側面がとりだたされがちですが
実際に季節を楽しむ気持ちで気楽に生活に取り込んでみると
そうした形式的なこと以上に
移りゆく刻(とき)を敏感に楽しみ、生活に馴染ませる
人間としての美しさへの渇望を感じ取ることができます。
最近東北のプロジェクトも再び。
ふりそそぐ、まだ温まりきれない春の光を感じながら
まだ少し遅い、みちのくの春を待つこととします。
ゆあさ