大角事務所では模型をよく作ります。
打ち合わせを行う上で、模型があると無いとでは
打ち合わせの相手(つまり住まい手)が
どんな感じになるのかのイメージがグっとしやすくなります。
一般的な設計事務所の打ち合わせでは
イメージスケッチや、CG、間取り図などが使われています。
イメージスケッチや、CG、間取り図は「二次元、2D的な表現です」。
そうなるとどうなるか。
二次元の表現とは実は、
頭の中でまず1回情報を整理して考える必要があります。
つまり「1+1=2」を最初に学校で教わる時
「りんご1コとりんごがもう1コあります」とされるように、
平面的な情報を一度現実的な立体物に置き換える思考法が必要です。
実はある程度トレーニングを踏まないと、
すんなり実感として、二次元の表現は処理出来ないんですね。
翻って模型はどうでしょうか。
3Dというのは、もう圧倒的に目の前に触れることのできる物体、
のぞき込める立体があるわけですから
住まい手も安心して、自分のイメージを
打ち合わせで発言しやすくなります。
それくらい、会話の弾む魔法のアイテムなんですよね。
じゃあ、間取り図なんていらないじゃん。
と思われるかもしれませんが、ところがどっこイです。
先ほど、頭の中でシチメンドクサイ処理変換をする必要があると言いました。
でもですね
言い換えると、まだ未整理な状態で様々な可能性を何度もなんども
頭の中で検討し、デザインし、解体し、またデザインしということが
非常にスムーズに行うことができるんですね。
これはトレーニングを積まないといけないのでなんとも言いづらいのですが
2D3Dどちらの表現にも
実は、設計者は適材適所で使い分けています。
余談ですが
間取り図と似た言葉に
M-1でおなじみの「見取り図」というものがあるのですが、
これは立体的な形を見たまんま二次元に描いたものを指します。
算数の授業で、四角い立方体が描いてあって
タテ×ヨコ×高さという場面で見たことありまくりの図(イラスト)のことです。
正式には「見取図」なのですが「見取り図」と少し柔らかい表記にしているトコや
歪な生活のシーンをストレートに見せる表現など、漫才スタイルが垣間見えますね。
だからなんなんだ、と言われればそうなんですが
今日はそんなブログでした。
ゆあさ