前日のブログでは
どんな家に住みたいか?という問のもと考えてみました。
どんな家?
はっきりは分からないけど「いい家」「そこそこ普通」の家には
住みたいかたがほとんどだと思いますので、
「良いとは何か」「普通とは何か」考えていけたらと思います。
1:「良い家」「普通の家」とは何でしょう
大角設計室にとっての「いい家」「ふつうの家」とは何か。
今日はそのことについて少しお話したいと思います。
最初に大事なことなので書いておきますと、
今回ご紹介する「良い」とか「普通」という価値観は
あくまで大角設計室を主観に語っていることであって、
「あなた」を主語にはしゃべっていません。
だからこの記事は「正解をしゃべっているのではなく」
あくまで、一つの考え方を書いています。
共感いただいたり、参考になればと思います。
2:一般の人が家を見る時の方法
まず、私達設計事務所は家の評価を「総合的」に行います。
各家ごとに条件(法律・予算・希望・家族構成等)が違いますので
あたえられた状況で如何に問題をクリアしているかを確認します。
そのうえでプラスアルファの評価点があればなお良しと思います。
ですが、一般の人に
あまり複雑なことを言ってもしょうがないので、
一般の方が家を眺める時に難しく考えず見れるように提案をします。
「パーツ」に分けて見てみましょう。
「屋根・外壁・内壁・床・天井」といった具合です。
「部屋」に分けてみてもいいかもしれませんね。
「寝室・台所・洗面所・納戸・居間・玄関」などですね。
3:陥りがちな知識による先入観
自分が興味がある分野は見ていてワクワクしますね。
で、で、で、
ここからが個人的なオススメなのですが
じぃ~~~っと、まず、ひたすら眺めてください。
ポイントは
「比較をせず、純粋に目の前のモノ単体でながめる」
というコト。
自分が知っている、もしくは興味がある分野は
どうしても「あっ、これは○○キッチンですね」とか
「これは、○○××社の製品ですね」
「これは漆喰だな、こっちは杉板、こっちはシナべニア」などなど
「知識が先行」しがちです。
知識が先行するとどうなるのでしょうか。
「こっちより安いから、これはダメ」とか
「こっちの方が雑誌でよく見るから良いのかも」とか
単純に優劣をつけがちです。
ですが、そんなに単純に比較できるものかと言えば、そうでもありません。
最初に申し上げましたが、
各家ごとに条件(法律・予算・希望・家族構成等)が違いますので
一概にこの家は「失敗・成功」とは言えないはずです。
なんとなくの知識がアダとなることもあります。
4:比較をしない見方の先に
でも「比較することがイケナイ」と全否定しているのではなくて
最終的にはやはり比較も大切です。
ですが、最初は色眼鏡を外して「家にひそむ可能性」や「いいところ」がないか、
フレッシュな気持ちで感じることの方が大切ではないかと思います。
その結果、自分の家づくりの思考・視野が広がれば
より家づくりの可能性を魅力的な方向へ導ける確率は高くなります。
子育てで例えて考えると分かりやすいかもしれません。
かわいい我が子は100点満点の完全無欠ではなくても
「○○ちゃんと比較してダメなところがあるから云々かんぬん」とは、
ならないですよね。
あくまでも「よそはよそ、うちはうち」なのです。
比較ばかりして、個性や可能性をつぶしていませんか。
つづきはまた次回に。
次回は、さらに「単純に見る」その先に何が見えるのか
探っていきたいと思います。
ゆあさ