大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

清祓式

再生工事はじまる



また新しい現場がはじまりました。
古民家の再生工事です。


さて、今回のブログタイトルは「 清祓式 」。
キヨハライシキ。と、読みます。


清祓式


地鎮祭」。ジチンサイという言葉は耳にされる機会も多いかと思います。
地鎮祭は新築工事の着工に際して、神様に工事の安全と土地を使わせてもらうお願いをする神事です。

清祓式は再生工事の着工に際して行われるものです。
あまり再生工事の場合、行われる事はないのですが、
工事関係者と施主が一堂に会して
大仕事に立ち向かって、これからの工事に向けて心を一つにするいい機会になりました。



住まい手にとっては、今までの暮らしを支えてくれた家への感謝と
これから家が変化して行く事を報告し、家に了承をとるための機会となります。

当日は快晴。

祓いことばを聞きながら解体前の民家と対峙していると、ふと思いました。
御上人の言葉もこの目の前の民家も、ずーっと昔から存在し
今の私達がその恩恵に預かる事が出来る。昔の人が遺してくれた宝に感謝せずにはいられません。
その宝をさらに次の世代へと繋げる為、整える事が出来るのは大きな歓びです。


建築に伴う神事

建築には神事がともなうことがあります。

建て主がそうした神事を経ることによって
家への愛着が増し、今後の暮らしの変化に
より一層期待を膨らませる事が可能になります。

今風に言えば、神事とは家づくりが楽しくなるイベントなんだろうと思います。
だからこそ、
こういった建築文化も尊重して行きたいものです。

ほら。
施主の方が
とっても良い表情されてませんか?



ゆあさ