大角設計室のブログ

おだやかなくらし。刻が染み込む家をみんなで創ります。

ものづくりの友

設計者は一般的にものをつくりません。
よくTV等では設計者自らノコギリや金槌をもって
現場でものをつくったりしている姿が放映されていますが・・・。

職人さんの技量・経験に多くの出来映えが左右されます。
失敗の許されない現場で、設計者の声に耳を傾けて
自分の持ちうる力の限りを尽くして京都の民家は再生されています。

設計者は職人とパートナーとなって一つの目標にむかいますから、
「古材と新材が混ざりあって魅力的になってきましたね」と語りかけたとき
写真のように「そうだね」と言葉少なめに微笑んでもらえると
同志になってきたなと実感し、嬉しくなります。


設計事務所の流儀、大工さんの流儀には多少ギャップがあることが多々あります。
そうなったとき、「最後はできたもので勝負しよう」。となるわけですから、
職人さん達全員に「この家はいい」と実感が充満してくる瞬間が現場にはあり
その瞬間がたまらなくすきです。


ゆあさ